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飲食業の事業計画書例

飲食業の事業計画書例

今回は飲食業の事業計画書例について説明していきます。

 

この文章を読むことで、飲食業の事業計画書作成時のポイントや注意点について学ぶことができます。

 

飲食業の事業計画書作成のポイント

 

飲食店の場合は、小売業同様に店舗を構え、そこで料理などを提供することが基本です。

 

よって、まずは立地が大切な要素となります。店舗を所持する以上、移動することができないので、最初の立地選びが大切となるのです。

 

また、飲食店の大切な要素が提供する食事や飲み物です。「美味しさ」を高めないと、当然評判の良いお店にはなれません。

 

しかし、「立地」だけよくても、「美味しさ」だけを追求しても、それだけでは売上が伸びていくとは限りません。

 

よって、以下のような点に注意してください。

 

@店舗コンセプト

 

Aメニュー開発

 

B店舗立地

 

C接客

 

D販売促進

 

では、それぞれ詳細をみていきましょう。

 

@店舗コンセプトはどのようなものか?

 

小売業と同様に、お店のコンセプトは重要です。

 

飲食店は競合他社も多く、他社と同じような店舗ではなかなか認知されません。認知されないということは来店数が少なくなり、売上が伸びないということになります。

 

これでは店舗として成り立たないので、お客様に選ばれるようなコンセプトが必要となるのです。

 

 

飲食業のコンセプトの切り口は多種多様です。食事の種類、使用している材料、接客の方法、店舗の雰囲気など様々です。

 

例えば、フランス料理と日本料理では店のコンセプトが変わりますし、同じイタリアンでも高級食材を使っている場合と気軽なピザなどを出している場合では雰囲気が異なります。

 

コンセプトは経営者の経験や思いなどから考えることも出来ますし、ターゲットとしている顧客層に合わせて変えることも出来ます。

 

どちらにしても、コンセプトを明確にし、他社との違いを明らかにしていくことが大切です。

 

Aメニュー開発はどうするか?

 

飲食店は「美味しさ」が重要なので、メニュー開発が特に重要です。

 

しかし、ここで注意が必要なのは、「こだわり過ぎない」ことです。

 

先のコンセプトや後の立地ともかかわってきますが、料理だけでなく、「店舗全体として料理を考える必要がある」ということです。

 

例えば、料理や食材にこだわり過ぎて料金が高くなったとします。それでもお客が来るような立地であればよいのですが、高級店を望む人が少ない場所であればお店としては成り立ちません。

 

また、食事よりもお酒を楽しんでいただくコンセプトであれば、料理のこだわりを捨て、敢えて「簡単に早く提供できるメニュー」にすべきかもしれません。

 

このように、「美味しい」ことは必要ですが、「飲食業で売上を伸ばしていく」という点から考えると、コンセプトや立地なども加味してメニューを開発していく必要があるのです。

 

そして、原価率が高すぎても経営が成り立ちませんので、売値と原価の兼ね合いも検討する必要があります。

 

B店舗(立地)はどのような場所か?

 

立地は大切です。当然、人通りが多い方が来店されるお客様が増える可能性が高いからです。

 

しかし、その店舗の周りに住んでいる人や店舗前を通る人によって、コンセプトやメニューを考える必要があります。

 

人通りが多いからと言って、学生街に高級レストランを出店しても、立地という観点では良くありません。

 

また、立地によっては、「お客様の回転率を上げて売上を伸ばす方法」もあれば、「長く居てもらい、客単価を上げて売上を伸ばす方法」もあるのです。

 

立地は、コンセプトやメニューが先に決まってからそれに合う地域を探すこともありますし、店舗が先に決まってからそれに合わせてコンセプトやメニューを決める(または変更する)場合もあります。

 

どちらにしても、立地の影響を受けることになるのです。

 

C接客はどうするのか?

 

接客も飲食業にとって大きなポイントです。お客様の感想で多いのは「料理」と「接客」についてだからです。

 

極端な例では、料理がいくら美味しくても、接客で嫌なイメージを持たれてしまうと、お店全体のイメージは下がってしまうほどです。

 

 

逆に言えば、接客の方法やレベルによって「他社との違い」が出せれば、これをお店のコンセプトにすることも出来ます。

 

例えば、回転率が高い低価格な飲食業で、思い切り丁寧な接客をすれば、それは他社が行っていないので「接客を大事にしているお店」となります。

 

また、競合他社に「標準語の丁寧な言葉使い」が多いのであれば、郷土料理を提供して「そこの方言でフレンドリーに接客する」と効果的です。

 

接客は、最低限「お客様に不快な思いをさせない」というレベルで必要ですが、「接客により他社との違いを出す」という積極的なレベルでの使い方もすることが出来るのです。

 

ただし、接客を強化すればするほど人件費がかかるので、利益との兼ね合いも考える必要があります。

 

D販売促進の方法をどうするのか?

 

飲食業でもお店の販売促進が必要となります。チラシなどを配ることで地域の方々に知ってもらうことは大切です。

 

また、最近は「飲食業の情報誌」や「インターネット上の情報サイト」でお店を探す方も多くいます。よって、それらの情報誌や情報サイトを使う必要があるかもしれません。

 

しかし、それには広告費がかかりますので、費用対効果を考えることも必要です。

 

さらに、情報誌や情報サイトで来店したお客様をリピート顧客にするように、料理の質を上げたり、接客の質を上げたりすることも考えます。

 

その際には、これまた費用面のことを考えることになるのです。

 

 

以上、飲食業で注意する5つのポイントを見てきましたが、それらを事業計画書に反映させながら作成を行ってください。

 

飲食業の事業計画書例1

 

<事例>
Iさんは両親が経営をしていた居酒屋を受け継ぐことになりました。駅前の商店街にある店舗ですが、両親が引退してから数年間店を閉めていた時期があります。

 

そのため、常連さんはいないので、店舗を改装して新しい飲食店としてイチからスタートしようとしています。Iさんは日本食や洋食など、様々な飲食店で働いていた経験があるので料理は得意です。

 

そこで、この立地からどのようなコンセプトで、どのような料理で、どのような接客をしていこうか検討していきました。

 

 

検討の結果、駅前ということでサラリーマンが多く、居酒屋をすることにしました。

 

しかし、居酒屋は他にもたくさんあるので、今まで通りのお店ではなく、しっかりとしたコンセプトが必要だと感じていました。

 

その時に、I さんは自分が日本酒好きで、人一倍日本酒に詳しい事に気付きました。さらに、奥さんが北陸出身であり、実家に行った時にその地域の食材や日本酒に感動したことを思い出しました。

 

そこで、「日本酒の飲める北陸料理の居酒屋」というコンセプトにしたのです。接客も「奥さんが北陸地方の方言を使って行う」という徹底ぶりです。

 

さらに、オープン後に情報誌に広告を載せた結果、「北陸料理」や「北陸の日本酒」というコンセプトが地域のライバル店舗に無かったので、多くのお客様に来店していただくことができました。

 

飲食業の事業計画書例
(※PCからダウンロードをお願いします)

 

<解説>
上記の事例を見ても分かるように、飲食業では料理などの「美味しさ」だけでなく、コンセプトも大事です。

 

Iさんの店舗も、自分の経験や周りの人の協力を生かし、コンセプトを作り上げていきました。

 

この「コンセプト」が分かりやすいとお客様にも認知がされやすく、さらに、そこに「美味しさ」や「接客」がプラスされることによって、売上を伸ばしていくことができるのです。

 

まとめ

 

・飲食業はいかに立地がよくても、美味しさを追求したとしても、それだけで売上が伸びていくとは限らない。

 

・事業計画書作成時は以下の点に注意してください。

 

@店舗のコンセプトをどうするのか?

 

Aメニュー開発はどうするのか?

 

B店舗(立地)はどのような場所か?

 

C接客はどのするのか?

 

D販売促進はどうするのか?

 

・飲食業は、「コンセプト」「メニュー」「立地」「接客」「販売促進」の各要素に注意しながら事業計画書の作成を行い、経営をしていく。

 

・各要素が上手く合わさり、それがお客様に伝わることで売上につながっていく。


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