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ネットショップの事業計画書例

今回は、ネットショップの事業計画書について説明していきます。

 

この文章を読むことで、ネットショップの事業計画書作成時のポイントと注意点について学ぶことができます。

 

ネットショップの事業計画書作成のポイント

 

ネットショップとは、インターネット上で物を販売するビジネスのことです。

 

「インターネットを介した小売業」と言ってもよいでしょう。

 

よって、「店舗型の小売業に通じる部分」と「ネット上であるからこその特徴」があります。

 

では、ネットショップの特徴やメリットを見ていきましょう。

 

1.地域に囚われない

 

2.時間に囚われない

 

3.物流体制の重要性

 

それぞれ見ていきます。

 

1.地域に囚われない

 

ネット上での販売なので、地域に囚われず、広い範囲(日本全国、または世界中)に販売を行うことが出来ます。これがメリットの1つです。

 

しかし、お客様の対象も地域に囚われない一方で、競合他社も地域に囚われなくなります。

 

店舗型小売業では、お客様の来店するエリア内の競合他社のことだけを考えていればよいのですが、ネットショップでは競合他社が増えるということです。

 

例えば、店舗での和菓子の販売が好調なため、ネットショップを開くとします。

 

しかし、市内では和菓子を扱っているお店が他にないために人気があったとしても、全国で考えると同じような和菓子を取り扱っているお店は数えきれないほどあるということです。

 

つまり、ネットショップではさらにコンセプトを明確にして差別化を図る必要があるのです。

 

そのためにも市場調査、テストマーケティングが重要となってきます。

 

2.時間に囚われない

 

店舗型小売業の場合、コンビニなどの24時間営業でない限り、営業時間に限りがありますし、休業日もあるでしょう。

 

しかし、ネットショップであれば、24時間365日ホームページ上での販売が可能となります。これもメリットの1つです。

 

ここで注意が必要なのは、24時間365日営業しているのは注文の受付だけという点です。入金管理や出荷手配などは営業日との関連があります。

 

例えば、連休中に注文が入ったとしても、それを事前に伝えてないと、お客様から「注文したのに商品が来ない」というクレームにもなりかねません。

 

よって、しっかりと「いつ注文したものがどのくらいで配送されるのか」を明確にしておく必要があるのです。

 

3.物流体制の重要性

 

ネットショップの場合は「物流体制」が重要となります。

 

物流体制とは、注文が入ってから商品をピッキングして配送業者に引き渡し、その情報をお客様に伝える「社内の体制」と、配送業者が無事に商品を届ける「社外の体制」があります。

 

物流というと社外の配送業者の話と思われるかもしれませんが、業者によってそれほど差が出ないので、多くの場合は社内の体制整備が重要となります。

 

例えば、注文が入ってから在庫が無いと気付いたり、商品のピッキングに時間がかかり配送日が遅れたりすることがないようにします。

 

また、それらの物流の流れをリアルタイムに把握していないと、お客様に「今どのような状況なのか」を伝えることが出来ず、不安や不満を起こしてしまうことがあるかもしれません。

 

さらに、商品が届いても破損などがあればクレームにもつながります。

 

これも在庫管理やピッキングの時点で防ぐ体制(顧客管理の体制)が必要となります。

 

 

店舗型小売業の場合は、その場でお客様に商品を渡すので物流のことは気にしません。しかし、ネットショップの場合は、目の間に商品が無い状態で取引をするのでお客様も慎重になっており、物流の部分はとても重要なのです。

 

別の見方をすれば、商品や価格で差別化できなくても、「物流部分での差別化」ができるようになるということです。

 

ネットショップの事業計画書例1

 

<事例>
Lさんはアイスクリームの店頭販売をしています。

 

お店はその地域では人気店です。しかし、夏の売り上げには満足できるものの、冬の売上の落ち込みが激しいので対応策を考えています。

 

そこで、Lさんは「ネットショップで全国販売をすれば、冬でもアイスを食べたい層に販売できるのでは?」と考えました。

 

しかし、物流が課題です。

 

Lさんのお店のアイスクリームが人気なのは、フワフワの食感に特徴があるからです。普通にクール便で送付しても、そのフワフワ感が維持できません。

 

なぜなら、フワフワ感を出すには食べる直前にある材料を足す必要があるからです。

 

そこで考えたのが、製造の最終工程をお客様自身にやってもらうことです。

 

よって商品は、完成一歩手前の物とそれに加える材料をセットで販売することにしました。

 

こうして物流の課題が解決し、フワフワ感を維持しながら他社との差別化を図ることができたのです。

 

ネットショップの事業計画書例
(※PCからダウンロードをお願いします)

 

<解説>
店舗型小売業をしていると、「ネットショップを開けば地域に縛らず、注文が増えるはずだから参入してみよう」と思われる方も多いと思います。

 

しかし、ネットショップにはネットショップならではの課題も出てきます。

 

事例のLさんのように、「ネットショップを開けばある時期の落ち込みをカバーできる」という想いから始めたとしても、また別の課題に直面し、販売が上手くいかない場合もあるでしょう。

 

ネットショップでは、店舗型小売業と同じ点と異なる点を明確にしながら対応していく必要があるのです。

 

まとめ

 

・ネットショップには、店舗型の小売業に通じる部分とネット上であるからこその特徴があり、注意する必要がある。

 

・ネットショップの特徴やメリット

 

1.地域に囚われない

 

2.時間に囚われない

 

3.物流体制の重要性

 

・ネットショップの場合、目の間に商品が無い状態で取引を行うため、物流が重要である。

 

・商品や価格で差別化できなくても、物流部分での差別化ができる場合がある。


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