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一枚にまとめる(サマリーの作成)

今回はサマリーの作成について説明していきます。

 

この文章を読むことで、サマリーの概要や記載するべき内容について学ぶことができます。

 

サマリーの概要

 

事業計画書がほぼ完成した時点で、その内容を用紙一枚にまとめてみましょう。

 

これは事業計画書の要約であり、サマリーと呼ばれます。

 

サマリー(要約)は何のために作成するのでしょうか。それは事業計画書の読み手の立場になると分かるかもしれません。

 

事業計画書が何十ページにもわたっている場合、それをすべて読み込むのはとても大変ですし、全体を理解するのに時間がかかってしまいます。

 

よって、最初にサマリーがあれば、その概要を理解したうえで事業計画書を読んでいくので理解も深まります。

 

また、投資家や銀行などの融資の判断の場合には、多くの企業の事業計画書を読む必要があるので、詳しく読むかどうかをサマリーを読んで決める場合もあります。

 

 

注意点としては、サマリー自体が長過ぎては「内容を要約する」という目的が達成できませんので、長々と書かずに用紙一枚程度にまとめることです。

 

このときに、事業計画書の中のポイントとなる部分をしっかりと押さえたサマリーにする必要がありますので、もし分担して事業計画書を作成している場合には、全体を把握している責任者がサマリーを作成するべきでしょう。

 

サマリーを入れ込む場所としては、事業計画書の最初の方に綴じることになります。これは、上記のように、読み手が最初の方で読みたいものであるからです。

 

 

なお、サマリーに記載する内容は、要約ですので事業計画書に書いてきたことをまとめることになります。

 

概ね以下の内容になります。

 

?事業についての考え方や経営者の想い

 

?全体戦略、状況の分析、データ

 

?ビジネスモデル、具体的な戦略、戦術

 

?上記を踏まえ数値計画

 

サマリーは重要度も高く、事業計画書の総まとめでもあるので、気を抜かずしっかりと作成していきましょう。

 

一枚にまとめる(サマリーの作成)1

一枚にまとめる(サマリーの作成)2

 

<事例>
Cさんは画期的なビジネスモデルを開発して事業化を進めています。そこで、自分の事業に対してベンチャーキャピタルから投資を受けようと考えています。

 

そのため、ベンチャーキャピタルに提出するための事業計画書を作成してきました。マーケティング担当の役員と財務担当の役員とで、長時間かけてミーティングをしながら作成しました。

 

Cさん本人としては十分に完成度の高い事業計画書だと思っていますが、客観的なアドバイスも欲しいと考えています。そこで、ベンチャーキャピタルに提出前に、投資などに詳しいコンサルタントにアドバイスを求めることにしました。

 

そこでいただいたアドバイスの中で、目からうろこが落ちたものがありました。Cさんの事業計画書の中で決定的に足りないものがあったのです。それがサマリー(要約)です。

 

コンサルタント曰く、「ベンチャーキャピタルは多くの案件が集まってきているので、事業計画書を本格的に読み込む前にサマリーで読むべき計画か否かを決めている。そのため、サマリーがなければ読まれもしない可能性もあるだろう」ということでした。

 

そのため、サマリーを作成してから事業計画書をベンチャーキャピタルに提出したのです。

 

<解説>
上記はベンチャーキャピタルの例でしたが、その他の場合でも、事業計画書は経営者自身のためだけでなく、投資家、金融機関、許認可を出す省庁、補助金などの審査員、取引先など、他者に見せるためのものでもあります。

 

そのときに読み手が読みやすいようにサマリーを付けることは、読み手のためでもあるのと同時に、自社の事業計画書のイメージがすぐに相手に伝わることで自社の利益にもなるのです。

 

まとめ

 

・事業計画書がほぼ完成した時点でその内容を用紙一枚にまとめる。(要約する=サマリー)

 

・サマリーによって読み手の理解が深まり、時間が短縮できる。

 

・サマリーに記載する主な内容

 

?事業についての考え方や経営者の想い

 

?全体戦略、状況の分析、データ

 

?ビジネスモデル、具体的な戦略、戦術

 

?上記を踏まえ数値計画


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