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仮説・検証の具体的な4ステップ その4

仮説・検証の具体的な4ステップ その4

今回の事例において、Xさんの意見がどのような過程を経て生まれたのかを考えると、次のようになります。

 

・高齢化により(事象)、食品や日用品の宅配需要が増加する(一般論)。
→デリバリーサービスが求められているのでは?

 

・トップ企業に共通しているのは「社会貢献(事象1)」「環境への配慮(事象2)」「イノベーティブな施策(事象3)」だ。
→他のスーパーが行っていない(イノベーティブな施策)、電気自動車を利用した(環境への配慮)、宅配サービス(社会貢献)の実施、

 

このように、仮説を構築する場合には、演繹法と帰納法を意識して使い分けるのではなく、着想の段階から両者を平行して活用することが大切です。

 

また、仮説を構築する際に着想のもととなった事象や発想は、この後のステップで検証の対象となります。

 

思考過程がどのような流れとなっているかも含めて、書きとめておきましょう。

 

仮説・検証の具体的な4ステップ

 

また、最初から完全な情報を持っている者などこの世に存在しないということを認識し、どの意見もまず仮説から始まるのだということを肝に銘じましょう。

 

 

<ステップ3.仮説を検証するためのデータ収集>
論理的な思考によって仮説を構築したら、次は仮説の検証を行います。

 

具体的には、仮説を構築する際に使用した各事象について、より詳細なデータや消費者の意見をもとにした「裏づけ」を行います。

 

世間で一般的に発生している「事件」でたとえるならば、容疑者に対する証拠やアリバイの有無を確認する“捜査”に近いイメージですね。

 

ここで重要なのは、仮説はあくまでも仮説でしかないと理解しておくことです。

 

誰しも自分の意見は優れていると思い込みがちですし、そのアイデアが斬新なものであればあるほど、固執してしまう傾向がみられます。

 

そうなると、自分の意見を曲げてしまうデータや意見を「取るに足らないもの」として排除してしまう場合もあるのです。

 

仮説を検証する際には、反証へとアプローチする事実を恐れずに、フラットな姿勢で臨みましょう。

 

もし自分の意見を曲げたくないと思ってしまうのなら、当初の目的に立ち返ってみてください。

 

結果として、目的が達成できないような仮説であれば意味はないのです。

 

仮説は検証によって成長させるものだと認識しておきましょう。

 

仮説・検証の具体的な4ステップ

 

 

<ステップ4.仮説の精度を上げる工夫>
問題のあぶり出し、問いの設定、仮説の構築、仮説の検証というステップを経たあとは、それらのステップをくり返しながら仮説の精度を上げていきます。

 

検証によって発見した新事実から仮説の軌道修正を行ったり、より問題を解決するために適した施策に移行するなどですね。

 

そのようにして、仮説を育てていきます。

 

宅配サービスを実施する場合にも、会員制の導入や価格の設定、あるいはエリアの絞り込みなど、具体的な要項を決めなくてはなりません。

 

その際に、ユーザーの分布や年齢層、収入、購入傾向など、より詳細の事実確認を行うことによって、仮説が磨かれていくのです。

 

電気自動車よりもディーゼル車や水素自動車の方が環境に良いという事実が発見されることもあるかもしれません。

 

また、仮説の精度を上げるためのステップを設けることにより、初期の仮説を構築する際のハードルを下げるという効果もあります。

 

確実に正しいと思われる仮説を構築できるまでなにも実践できないよりも、多少荒くてもどんどん仮説を構築してその検証を行う方が建設的でしょう。

 

もちろん、仮説が問題の解決から離れてしまわないことが前提にあるのは言うまでもありません。

 

 

【まとめ】
・トップ企業には、その地位を確立している理由がある

 

・やるべきことは、「仮説・検証」の思考によって明らかにする

 

・「仮説・検証」の実践は、4つのステップをくり返し行うこと

 

・仮説は検証によってその精度が増す。初期の仮説は荒くてもいい

 

 

前のページ 「仮説・検証の具体的な4ステップ その3」

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