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フレームワーク思考 その9(その他のフレームワーク)

フレームワーク思考 その9(その他のフレームワーク)

・その他のフレームワーク
 その他にも、事業の内容やそれぞれの分析方法に合わせて活用できるフレームワークはたくさんあります。

 

ここでは「その他のフレームワーク」として次の4つをご紹介するにとどめ、あとは個々人で使用する状況を加味しながら、すでにご紹介したものも含め、組み合あわせつつオリジナルのものを考案すると良いでしょう。

 

効率と効果
質と量
事実と価値(判断)
長所と短所

 

<効率と効果>
 ビジネスの現場では、どのような作業においても「期限」が必要です。

 

もし期限を設定することなしに業務を行えば、問われるのは最終的な質だけになってしまいます。

 

たしかに質を求めることは大切ですが、それではいつまでたっても完了しない危険性があるのです。

 

最高の企画書を仕上げるという「効果」を考えれば、相当量の作業時間を投下すれば良いと考えられがちです。

 

しかし、そこで得られた成果を回収するためには、時間内で作業を終了させるための「効率」も大切なのです。

 

ある事象について、効率と効果という両面から考えることは、MECEを実践するために重要な視点であるということを認識しておきましょう。

 

<質と量>
 一般的に使われているフレームワークとして、もっともポピュラーなもののひとつに「質と量」があります。

 

これはたとえば新しい製品を考案する際に「質を優先するのか、それとも量を優先するのか」を検討することではありません。

 

むしろ、質と量の両面から物事を整理するために活用します。
具体例として「電子書籍の売上が伸びない理由」を考えてみましょう。

 

<質的原因>
・作品の知名度が低い
・作家の実力が乏しい
・定期的に販売できていない

 

<量的原因>
・端末の普及が不十分
・電子書籍の売り方に賛同してくれる作家が少ない
・採算性が低いために売り手の不参入が相次いでいる

 

質と量の両面からまとめることにより、MECEが実践できていることがお分かりいただけることでしょう。

 

<事実と価値(判断)>
 「事実と価値」というフレームワークは、経営における意志決定の判断に活用できる2つの前提のことです。

 

ある結論が得られた場合に、それを客観的に判断できる「事実」が前提となっているのか、それとも個人的な主観や判断などの「価値」が前提となっているのかに分類することによって、意思決定をMECEできるのです。

 

たとえば、新規参入の是非を問う場合に「この事業は成長率が◯%あるから」という前提は事実に基づいたもの。

 

「自社の強みである営業力を生かせるから」という前提は価値に基づいた判断となります。

 

<長所と短所>
 最後はもっともポピュラーなMECEのフレームワークである「長所と短所」です。

 

どんな製品にもサービスにも長所と短所、あるいはメリット・デメリットがあります。
その両者を天秤にかけ、整理し判断することがMECEの実践となります。

 

たとえば、一般書籍と電子書籍の違いを比較検討するために、長所と短所というフレームワークをを活用してみましょう。

 

<一般書籍>
長所:見栄えが良い、パラパラめくれる、直感的に好きなページにとべる
短所:持ち運びが大変、価格が高い、置き場所に苦慮する

 

<電子書籍>
長所:大量に持ち運べる、暗い所でも閲覧可能、端末を変えて共有できる
短所:目が疲れる、操作には慣れが必要、書籍のラインナップが限られている

 

それぞれの良い点と悪い点を把握することによって、目的に応じた使い分けの提案や、媒体ごとの組み合わせを考案するための手がかりとなります。

 

【まとめ】
・ビジネスの現場ではMECEを実践しなければならない場面がたくさんある

 

・一からMECEを行うのには、時間も労力も必要

 

・あらかじめMECEを実践できる枠組みとして、さまざまな「フレームワーク」がある

 

・必要に応じて既存のフレームワークを使い分け、場合によってはオリジナルのものを考案することも大事

 

 

前のページ 「フレームワーク思考 その8(PPM、過去・現在・未来、仮説思考)」

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