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大きな論理の構造 その1

大きな論理の構造 その1

【論理的とは】
 論理的に物事を考え、考えたことを順序立てて説明し、相手に深く理解してもらうためには「論理展開」について知らなければなりません。

 

そもそも論理的とはどういう状態を言うのでしょうか? 論理的とは「きちんと筋道を立てていること」あるいは「結論に対して前提や根拠を用いて説明している」ということです。
前提とは一般常識や置かれている状況、根拠とは理由となる事柄ですね。

 

たとえば、もっともらしい結論に対して「なぜ?」と問われたときに、「なぜなら @こうなって A次にこうなって B最後にこうなるから 結論が導き出されるんだよ」と説明できるのなら、論理的に考えられていると言えます。

 

また、次の説明も論理的です。
「私はこう考える。なぜなら @という事象があって Aという事象があって Bという一般的な事実が導き出せるから 結果的に私の考えが正しくなる」。

論理的な思考方法

 もちろん個別の事象についての整合性を確かめなければ最終的な結論が正しいとは言えませんが、いずれにしても論理的であるとは言えます。

 

このように、論理的に考えたり話したり書いたりするための一連の流れが論理展開です。

 

【例題】
 それでは具体例を見ていきましょう。

 

<例>
 人事部のAさんは上司のB課長に「職場の雰囲気を良くするための施策」を考えるように指示されました。

 

そもそもAさんはおっとりした人柄で誰からも愛され、同僚の信頼も厚いために、人事部に配属されてきました。
入社時に提出した論文『私の多彩な交遊録』は、社内報にも載って大人気でした。

 

ただし、Aさんは仕事が遅く、配属後の1年間はとても人事部で活躍しているとは言えません。
それを見たB課長はやきもきしていました。

 

なんとかAさんの才能を会社に生かす方法はないかと苦心惨憺していたのです。
そこで今回の指示を思いつきました。

 

 B課長の狙いはAさんに「問題解決力」について考えてもらうことです。
そもそも職場の雰囲気を良くする方法に正解はありません。

 

大切なのは提案(結論)とそこに至るまでの理由(根拠)や背景(前提)です。

 

 数日後、自信なさげにB課長のもとを訪れたAさんは指示されたとおりレポートを提出しました。
その内容は次のとおりです。

 

【結論】お菓子制度の導入

 

・甘いものを食べるとリラックスできる
・大手S社は社内にお菓子ボックスがある
・周りの同僚の多くはおやつの時間が楽しみだと言っている
・お腹が減るとイライラしやすい
・お菓子のパッケージは可愛いので気分転換にピッタリ

 

 Aさんのレポートを見たB課長は内心ニヤリとしました。
なぜなら、思った通りAさんは論理的に物事を考えるのが苦手だったからです。

 

<解説>
 提出されたレポートには次のような欠点がありました。

 

1.「考える目的」や「論じるべき課題」が不明確
2.そのため、問題解決のための諸問題に答えていない
3.結果として結論ありきになってしまっている

 

 B課長は以上の問題点をAさんに説明し、論理的な考え方を学ぶためにいくつかの書籍を勧めました。

 

論理展開の苦手な人の思考

 

 今回の件でAさんは結果的に自分の欠点をさらけ出すことになってしまったわけですが、B課長にとっては“してやったり”です。

 

自分の欠点を認識させるには「自分は何ができないのか」あるいは「何を苦手としているのか」を、実践のなかで理解させるのが一番だからです。

 

Aさんの強みが人柄にあることは誰しも分かっています。

 

それを最大限に生かすためには、論理的な考え方を身につけさせれば良いということが今回の課題ではっきりしました。

 

 

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