経営を学ぶ-経営学・MBA・起業・ネットビジネス・リアルビジネスなど

ピラミッドストラクチャー その2

ピラミッドストラクチャー その2

【ピラミッドストラクチャーのメリット】
 上記の結果から、ピラミッドストラクチャーを活用するメリットが浮き彫りになります。

 

<論理のチェックができる>
 Aさんは、ピラミッドストラクチャーを活用する前後で結論を変えています。
その理由は自身の結論が妥当でないと気付いたからです。

 

ピラミッドストラクチャーは、大きな問いから小さな問い、そしてその根拠と、下に向かって論理が展開していきます。

 

図解によってその妥当性をチェックしながら結論を再構築することが可能になるのです。

 

そのため、Aさんは自分の論理展開が甘いことに気付くことができ、レポートの論理性が高まりました。

 

<説得力が増す>
 自身で論理の妥当性をチェックできることに加え、相手にその結論に至った過程を明確にできるのもピラミッドストラクチャーの強みです。

 

しかも、大きな問いとその答えにいつでも立ち返ることができるので、結論が的はずれになることがありません。

 

相手の関心からそれることなく論理を展開できるのです。

 

最終的に、自身でチェックがしやすくなることに加え、相手にも伝わりやすい文章を構築することができました。

 

【ピラミッドストラクチャーの使い方】
 それでは、ピラミッドストラクチャーの具体的な使い方についてみていきましょう。

 

<1.「大きな問い」と「答え」の設定>
 まず最初に、課題を把握して「大きな問い」とその「答え」を書き出します。

 

答えは結論なので後から設定するのが普通ですが、あらかじめ仮説を立てておいても構いません。
しかし、結論ありきにならないよう、いつでも立ち返れるようにしておくことが大切です。

 

<2.大きな問いに答えるための「小さな問い」を考える>
 次に、大きな問いに答えるために必要な「小さな問い」を書き出します。

 

ここで注意したいのが大きな問いとの論理性です。

 

論理展開はピラミッドの上から下に向かって行われますので、ミスがあれば芋づる式に整合性が失われてしまいます。

 

市場、競合、そして自社の強みと、バランスよく分析していきましょう。

 

<3.論理を掘り下げる>
 小さな問いを設定したら、論理をさらに掘り下げていきます。

 

この段階で大きな問いや小さな問いに反証するような事実が見つかっても構いません。

 

むしろ、肯定的な事実ばかりが見受けられる場合には、データの集め方にかたよりがある可能性が疑われます。

 

「なぜ?」「本当に?」「何が言いたいのか?」をくり返しましょう。

 

<4.図解から文章へ>
 図が完成したら、論理展開を維持したまま文章にします。

 

余計な言葉や文脈の変化を加える必要はありません。

 

ピラミッドの構造を維持しながら結論、理由、根拠をより可視化しやすいように書き上げましょう。
必要であればグラフや表を加えても良いですね。

 

<5.現場での活用>
 ピラミッドストラクチャーは手に馴染むまでくり返し活用することが大切です。

 

一度や二度の使用でマスターすることはできません。

 

レポートの作成だけでなく、プレゼンや会議での発言に際しても活用するようにし、自身の論理スキルを高めましょう。

 

ピラミッドストラクチャーの使い方

 

【注意点】
 このように、ピラミッドストラクチャーは論理的に物事を進めるために大いに役立ちます。
ただ、次のような注意点もあります。

 

<注意点1.言葉の選択>
 論理性を追求することは大切ですが、伝える相手の意見にまったく配慮しないことは、コミュニケーション不和につながる可能性があります。

 

たとえば、あらかじめ事業の継続を希望している相手に対しては「なぜ継続するのは悪いのか」よりも「撤退することでこんなメリットがある」と主張するほうが対立を避けられるでしょう。

 

最終的な結論は変わらなくても、言葉の選択によって相手の心象が大きく変わることを忘れてはなりません。

 

論理性だけで説得する危険性を認識しておきましょう。

 

<注意点2.伝える順序>
 伝える順番によっても同じことが言えます。
当初から反対意見を長々と説明されて気分を良くする人はいません。

 

肯定と否定の立場からバランスよく論じるように配慮し、冷静な分析のもとで導き出された結論であることを主張しましょう。

 

その際、ソフトからハード面に至るまで漏れなく考慮していることを暗に伝えるようにすると、感情面からも説得することができます。

 

【まとめ】
・ピラミッドストラクチャーは論理的に考え、伝えるためのツール

 

ピラミッドストラクチャーを使えば論理のチェックができ、相手への説得力が増す

 

・ピラミッドストラクチャーはくり返し使用してマスターする

 

・相手の関心に考慮することを忘れない

 

 

前のページ 「ピラミッドストラクチャー その1」

関連ページ

クリティカル・シンキングとは その1
クリティカル・シンキングとは その2
ゼロベース思考 その1
ゼロベース思考 その2
大きな論理の構造 その1
大きな論理の構造 その2
イシューと枠組み その1
イシューと枠組み その2
ピラミッドストラクチャー その1
ロジックツリー その1
ロジックツリー その2
ロジックツリー その3
論理の構造化の重要ポイント その1
論理の構造化の重要ポイント その2
論理展開のパターン その1
論理展開のパターン その2
論理展開のパターン その3
演繹法 その1
演繹法 その2
帰納法 その1
帰納法 その2
複合的な論理展開 その1
複合的な論理展開 その2
論理展開の6つの注意点 その1
論理展開の6つの注意点 その2
論理展開の6つの注意点 その3
論理展開の6つの注意点 その4
現状把握の基本1(MECE) その1
現状把握の基本1(MECE) その2
フレームワーク思考 その1
フレームワーク思考 その2
フレームワーク思考 その3(3C分析、SWOT分析)
フレームワーク思考 その4(5フォース分析、ポーターの3つの基本戦略)
フレームワーク思考 その5(7つのS、短期・中期・長期)
フレームワーク思考 その6(4P、バランススコアカード)
フレームワーク思考 その7(バリューチェーン:付加価値の連鎖)
フレームワーク思考 その8(PPM、過去・現在・未来、仮説思考)
フレームワーク思考 その9(その他のフレームワーク)
現状把握の基本2(切り口と切り方) その1
現状把握の基本2(切り口と切り方) その2
現状把握の基本2(切り口と切り方) その3
分析対象の特徴をつかむための4つの視点 その1
分析対象の特徴をつかむための4つの視点 その2
分析対象の特徴をつかむための4つの視点 その3
分析対象の特徴をつかむための4つの視点 その4
分析対象の特徴をつかむための4つの視点 その5
因果関係の把握 その1
因果関係の把握 その2
因果関係の把握 その3
因果関係の把握 その4
因果関係の把握 その5
因果関係を考える3ステップ その1
因果関係を考える3ステップ その2
因果関係を考える3ステップ その3
因果関係を考える3ステップ その4
好循環と悪循環(「にわとり−たまご」の因果関係) その1
好循環と悪循環(「にわとり−たまご」の因果関係) その2
好循環と悪循環(「にわとり−たまご」の因果関係) その3
因果関係の7つの錯覚パターン その1
因果関係の7つの錯覚パターン その2
因果関係の7つの錯覚パターン その3
因果関係の7つの錯覚パターン その4
因果関係の7つの錯覚パターン その5
因果関係の7つの錯覚パターン その6
因果関係の7つの錯覚パターン その7
因果関係の7つの錯覚パターン その8
因果関係の7つの錯覚パターン その9
因果関係の7つの錯覚パターン その10
仮説と検証 その1
仮説と検証 その2
仮説と検証 その3
仮説と検証 その4
仮説と検証 その5
仮説と検証 その6
仮説・検証の具体的な4ステップ その1
仮説・検証の具体的な4ステップ その2
仮説・検証の具体的な4ステップ その3
仮説・検証の具体的な4ステップ その4
仮説・検証の3つの効果 その1
仮説・検証の3つの効果 その2
仮説・検証の3つの効果 その3
仮説・検証の3つの効果 その4
仮説・検証の3つの効果 その5
良い仮説の3要素 その1
良い仮説の3要素 その2
良い仮説の3要素 その3
良い仮説の3要素 その4
良い仮説をつくるための3つの資質 その1
良い仮説をつくるための3つの資質 その2
良い仮説をつくるための3つの資質 その3
良い仮説をつくるための3つの資質 その4
良い仮説をつくるための3つの資質 その5
検証の際の5つの注意点 その1
検証の際の5つの注意点 その2
検証の際の5つの注意点 その3
検証の際の5つの注意点 その4

HOME メルマガ登録 プロフィール お問い合わせ