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組織開発を理解する

組織開発を理解する

【組織開発とは】
ここでは、組織開発について紹介します。

 

本章を読むことによって、組織としての能力開発について理解を深めていきます。

 

組織開発とは、組織の効果性と健全性を高めるために組織全体を計画的に変革していくことをいいます。

 

1950年代〜1960年代ごろから行動科学に基づいた組織変革の手法として、アメリカを中心として発展してきました。

 

アメリカという国は多様なバックグラウンドをもった人から成り立っている社会であることや個人主義的な国民性から、企業はばらばらの個人を組織として機能させることに腐心してきました。

 

その結果、組織開発の概念や技法がアメリカで発達してきたものと考えられます。

 

そして近年、日本企業においても多様性のマネジメントを求められるようになり、アメリカでの成功例を参考にして組織開発の考え方を取り入れることによって企業競争力を維持していくために、注目を集めるようになりました。

 

似たような概念として「人材開発」がありますが、組織開発とはどこが違っているのでしょうか。

 

人材開発では、人材に対して焦点をあてています。

 

そのため、人材開発では対象となる人材の能力をいかに高めていくかを考え、そのための施策を行っていきます。

 

一方、組織開発では人と人との「関係性」や「相互作用」に対して焦点をあてます。

 

組織開発とは、組織内に存在するエネルギーや主体性を引き出す機能であり、メンバー間の関係性の変化や相互作用が、組織を変化させていくという考え方です。

 

そのような組織開発における変革のプロセスは、次のような3つのステップに分けることができます。

 

 

@解凍(Unfreezing)
このステップは、変革へのモチベーションを作り出す時期です。

 

現状を認識し、何か新しい変革を起こす必要があることを認識する段階です。

 

 

A移行(Moving)
このステップは、望ましい状態を達成するために何らかの計画的な行動を起こしていく段階です。

 

 

B再凍結(Refreezing)
このステップは、新しい状態や行動が組織の間で定着していくように、工程や仕組みを確立していく段階となります。

 

変革を定着化していく再凍結の段階では、意識や行動をいかに変革していくかが特に重要な問題となります。

 

 

組織開発

 

 

【組織開発で重要な3つのポイント】
組織開発において、重要なポイントは3つあります。

 

まず1つ目に、組織のトップ・マネジメントが組織開発にコミットし、積極的な支援と関与を惜しまないことです。

 

トップ・マネジメントが組織開発を行う理由と目標とする将来像を示すことができなければ、メンバーは疲弊感がつのるだけで、かえって逆効果です。

 

企業組織全体で一丸となって取り組むことが重要なのです。

 

2つ目は、企業組織の状況や構成するメンバーに応じて適切なツールを選択することです。

 

企業組織の価値観や目標はその組織によって違っているため、他の企業組織の成功事例をそのまま真似をして導入しても効果は期待できません。

 

自社にとっての成功要因が何であるかを見極め、自分たちにあった組織開発のやり方を作り上げる必要があります。

 

最後の3つ目は、腰をすえてじっくりと取り組むことです。

 

人は未知なものや急激な変革に遭遇した場合、現状を維持しようという気持ちが働き、変化に対する抵抗を示します。

 

様々な過程と時間を経て変革を受け入れる人もいますが、どうしても受けいれられない人もいるため、さらなる働きかけが必要となります。

 

時間をかけて、粘り強く働きかけ続けていく覚悟が重要です。

 

組織開発とは、組織全体の能力や機能が最大限に発揮されるように、組織文化や組織風土に対して、トップ・マネジメントが中心となって組織的に働きかける計画的な変革過程であるということができるでしょう。


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