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他者の助けを借りる

今回は他社の助けを借りたプレゼンテーションについて説明していきます。

 

この文章を読むことで、『聴き手の「飽き」を防ぐための、目先を変えたプレゼンテーション』について学ぶことができます。

 

他者の助けを借りたプレゼンテーションとは

 

聴き手に伝わるのであれば、プレゼンは短ければ短いほど良いです。しかし、本格的なプレゼンとなると、どうしても長時間のプレゼンになるときがあります。

 

そんな長時間のプレゼンの場合は、「聴き手が飽きて興味がなくなる」という状況を防がなければなりません。

 

前からお伝えしているように、スタート時点で興味を持ってもらえなければ、プレゼンは聴いてもらえません。しかし、スタート時点で興味を持ってもらえたとしても、長々と単調な話をしていると聴き手は飽きてきてしまいます。

 

その飽きを防ぐためには、プレゼン開始から10分〜20分ほど経った時点で、「目先を変える」必要があります。

 

 

例えば、今までスライドだけで話を進めてところを、映像を流してみたり、専門家のゲストスピーカーに話をしてもらったりということが考えられます。

 

通常、人は10分〜20分くらいで集中力が切れます。よって、その前に少し流れを変えてあげるのです。

 

他にも、自分が営業担当であるなら、技術的な専門的な話を技術担当者にしてもらうことによって、飽きを防ぐだけでなくより具体的な話にすることが出来ます。

 

プレゼンの流れを作る段階で、自分の話だけで完結するのか、動画や別のスピーカーを入れた方が良いのかを検討する必要があるのです。

 

さらに、スティーブ・ジョブズのプレゼンでは、あるときビル・ゲイツをゲストスピーカーに呼んだこともあります。

 

アップルの支持者からすると、ジョブズのプレゼンにビル・ゲイツが現れることにとても驚きました。二人は競合関係にあったからです。

 

ですが、ジョブズは意外性を与えて聴衆を飽きさせないような工夫をしていたのです。

 

このように、プレゼン上級者でも、長いプレゼンをするときには聴き手を飽きさせず、集中力を維持できるような配慮をしているのです。

 

 

また、「他者の助けを借りる」のは目先を変えるときだけではありません。

 

すでに自社商品使っているお客様の声や、第三者の声をプレゼンに入れることによって、プレゼンの質が上がります。

 

一方的にプレゼンをしていると、聴き手は「良さそうだけど、言っていることは本当かな」と思ってしまいます。その時に、お客様の声や第三者の声があると聴き手に信用してもらえるのです。

 

よって、新製品のプレゼンをする場合は、モニターなどで先に商品を使用してもらい、お客様の声を集めたり、第三者機関に性能調査を依頼したりしておくことは大切です。

 

このお客様の声はそのまま手紙などを読み上げることも出来ますが、上記のようにゲストスピーカーやビデオ映像で参加してもらえれば、プレゼンが面白くなり、より良いものとすることができます。

 

このように、プレゼンは「自分の意見を自分が最初から最後まで話す」という型に囚われることなく、「他者の助けも借りる」ことによって、より聴き手に響くプレゼンになるのです。

 

他者の助けを借りる1

 

<事例>
Aさんはシステム開発会社の営業担当です。顧客管理システムを導入する会社へのプレゼンを行っています。この顧客管理システムは、受発注処理や経理処理まで関わる大型システムであり、説明をするのには1時間程度のプレゼンとなることが予想されました。

 

先方は「顧客管理システムの導入に関心がある」ので話を聴いてくれますが、長時間のプレゼンとなると途中で集中力が切れてしまう恐れはありました。

 

そこで、Aさんは先方の集中力が切れないように、自分だけでプレゼンをするのではなく、様々な工夫を凝らしました。具体的には下記のような流れでプレゼンを組み立てることにしました。

 

1.初め10分を全体像、

 

2.次の15分をパソコンを使ったデモ、

 

3.次の10分は開発担当者からの技術的な説明、

 

4.次の10分をすでに導入している企業の事例をビデオ映像で流し、

 

5.最後の15分で最終的な説明をする

 

これにより、聴き手に最後まで集中力をもって聴いてもらうことができ、伝えたいことも上手く伝えることができました。その結果、自社システムの導入が決まったのです。

 

<解説>
Aさんが自分の言葉だけでプレゼンをしていたら、「途中で集中力が切れる」「信ぴょう性が低いと思われる」などのデメリットがあったかもしれません。

 

プレゼンは、「行動してもらう(今回は導入決定してもらう)こと」が最終的な目的です。

 

よって、最後まで集中して聞いてもらい、信頼を得られなければ、目的が達成できないのです。

 

つまり、他者の助けを借りながら、聴き手の立場になってプレゼンの流れを組み立てる必要があるのです。

 

まとめ

 

・聴き手に伝わるのであれば、プレゼンは短ければ短いほど良い。

 

・長時間のプレゼンのときは、聴き手が飽きて興味がなくなるのを防がなければならない。

 

・聴き手の「飽き」を防ぐためには、途中で目先を変える必要がある。例えば、ビデオ映像を流すことや、専門家のゲストスピーカーに話をしてもらうなどの方法がある。

 

・実際に商品を使っているお客様の声や、第三者の声をプレゼンに入れることによってプレゼンの質が上がる。

 

・プレゼンは「自分の意見を自分が最初から最後まで話す」という型に囚われることなく、「他者の助けも借りる」ことによって、より聴き手に伝わりやすいものになる。


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