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上級者のスライド作り

今回はプレゼンテーションにおけるスライドの作り方について説明していきます。

 

この文章を読むことで、「プレゼン上級者が何に気をつけて、どのようにスライドを作っているか」について学ぶことができます。

 

上級者のスライド作り

 

プレゼンをするときに、パワーポイントのテンプレートを使ってスライドを作ることは多いかもしれません。

 

しかし、聴き手は多くのプレゼンを聴き、プレゼン慣れをしています。そのときに、テンプレート通りのスライドであれば、見た瞬間に「つまらないプレゼンかもしれない」と思ってしまうかもしれません。

 

この点は、プレゼンの上級者になると、聴き手の気持ちを考えながらスライドを作っていくことになります。

 

つまり、「つまらない」と思われた瞬間に「集中して聴いてもらえない=プレゼンの失敗」になるのを避けるため、スライド作りにも力を入れているのです。

 

ですが、思い切って「スライドなし」でプレゼンをしてみるのも良いかもしれません。

 

聴き手が共感し、行動を起こすようなプレゼンであれば、スライドがあるかないかは問題にならないからです。

 

 

しかし、多くの場合「スライドなし」では伝わりにくいので、通常スライドを使うことになります。

 

そのときに、すべてをスライドで説明しようとすると、上記のように「つまらない」スライドになりかねません。

 

スライドは、あくまでプレゼンターのスピーチが伝わりやすくする手助けをするものです。

 

よって、前回「プレゼンはなるべくシンプルに伝えるべきだ」とお話したように、スライド作りもシンプルにします。

 

例えば、ジョブズがiPhoneを発表した時、プレゼンにおいてはほとんどのスライドが画像となっていました。

 

 

ですが、画像ならどんなものでも良いかというとそうではありません。既存のありふれた画像を使ったり、不鮮明な画像を使ったりすると聴き手は聴く気を削がれます。

 

そこで、自分で撮影したオリジナル画像や、ネット上の画像提供サービスを使うことによって、プレゼンに適した画像を使用するようにしましょう。インターネット上で「○○(検索したい対象) 画像 フリー」などと打って検索すると、無料で画像を提供しているサイトがいくつか出てくると思います。

 

 

また、文字で説明する場合も注意が必要です。細かい文字をたくさん詰め込めば、プレゼンのスライドとしては意味をなさなくなります。

 

プレゼンターの言葉に注目しつつも、スライドでそれをフォローすることがポイントです。

 

それには、高橋メソッドと呼ばれる方法があります。

 

文字を入れる場合は、大きな文字で、短い言葉で入れる」ようにします。この高橋メソッドはプレゼン上級者も活用しているものです。

 

このように、プレゼンのスライドを作成するときの注意点は、

 

?出来るだけシンプルにする

 

?スライドがなくても良いなら無くす

 

?スライドで説明するなら画像を使う

 

?文字は最小限(大きなフォントで)

 

?画像と高橋メソッドをミックスしてシンプルに伝える

 

これにより、プレゼンのスライドがすっきりしてプレゼンター自身に注目が向き、プレゼンの質が上がることになります。

 

上級者のスライド作り1

 

<事例>
Uさんは社会保険労務士(以下、社労士)です。今回、各企業の経営者が集まる勉強会で講演をすることになりました。講演は2部構成になっており、Uさんと元経営者のVさんとの二人が講師として話す流れです。

 

テーマは労務関係の法律の話ではなく、「社員育成について」です。1部は社員育成についてUさんが社労士の立場からプレゼンをし、2部は元経営者のVさんが体験談をプレゼンしました。

 

しかし、Uさんの講演はいまいち盛り上がりに欠けました。いつも社労士同士の勉強会で難しい法律の話をしているので、それと同様に、今回のプレゼンでも難しい法律の話をしてしまったのです。スライドに関しても、法律の詳細をそのまま載せた文字ばかりのスライドにしてしまっていました。

 

そのため、途中で寝てしまう人や明らかに集中していない人が続出しました。Uさんも話していて「上手く伝わっていないな」と感じました。

 

次は、2部に入りVさんのプレゼンです。Vさんは体験談を面白おかしく伝えます。それでいて経営者として気を付けるポイントは鋭く伝えます。

 

スライドもとてもシンプルです。体験談を伝えるために、過去の自社の画像を載せて聴き手にイメージをしてもらいながら、気を付けるポイントは短い言葉でずばりとスライドに載せてあるのでした。

 

そのため、経営者の方々の反応は、1部と2部では全く違いました。

 

こうしてUさんは、「聴き手の立場になってシンプルに伝えることの大切さ」を痛感したのです。

 

そして、次の機会からはスライド作りからしっかりと取り組んでいくようになったのです。

 

<解説>
Uさんのプレゼンの内容はしっかりしたものだったはずです。しかし、それが聴き手に伝わらなければ良い内容でも意味がなくなってしまいます。

 

今回、2部構成だったために、プレゼン上級者のVさんと自分のプレゼンを比べることができ、次回以降の改善につなげることが出来ました。

 

このように、自分のプレゼンと上級者のプレゼンを比べてみることによって、内容やスライドの作り方も上達することが出来るようになります。

 

上級者のスライド作り2

 

まとめ

 

・プレゼンの上級者は聴き手の気持ちを考えながらスライドを作っていく。聴き手に「つまらない」と思われた瞬間、「集中して聴いてもらえない=プレゼンの失敗」になってしまうため、それを避けるためにスライド作りにも力を入れている。

 

・思い切って「スライドなし」でプレゼンをしてみるもの良い。聴き手が共感し、行動まで起こすようなプレゼンであれば、スライドがあるかないかは問題にならない。

 

・プレゼンのスライドを作成するときの注意点

 

?出来るだけシンプルにする

 

?スライドがなくても良いなら無くす

 

?スライドで説明するなら画像を使う

 

?文字は最低限(大きなフォントで)

 

?画像と高橋メソッドをミックスしてシンプルに伝える


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