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意思決定の2つの方式(トップダウンとボトムアップ)

意思決定の2つの方式(トップダウンとボトムアップ)

意思決定の2つの方式について説明しています。

 

この文章を読むことで、トップダウン経営とボトムアップ経営、それぞれのメリットとデメリット、さらにこの2つを行う際に求められることについて学ぶことができます。

 

意思決定の方式

 

企業経営は、意思決定の方式によって、「トップダウン経営」と「ボトムアップ経営」に分かれます。

 

「トップダウン経営」とは、経営者や経営幹部が意思決定した内容に基づいて、現場従業員が行動することを徹底する経営となります。

 

一方、「ボトムアップ経営」とは、現場従業員からの提案を基に意思決定していく経営となります。

 

これら2つの意思決定方式は、優劣のあるものではなく、それぞれのメリットとデメリットを鑑みた上で、状況に応じて組み合わせることが重要となります。

 

意思決定の2つの方式(トップダウンとボトムアップ)1

 

トップダウン経営のメリット・デメリット

 

トップダウン経営がうまく機能するためには、経営層と現場従業員の双方で信頼関係が成り立ち、意思疎通がスムーズに行えることが条件となります。

 

その場合、経営層が積極的に意思決定し、意思をストレートに伝えることができ、非常に有効と言えます。

 

示された方向に従って人的リソースを集約して活用することができるので、迅速に成果を刈り取ることが可能となります。

 

一方、経営層と現場従業員の信頼関係がない中で、経営層の意思が強ければ強いほど、従業員は指示に従わなくなります。

 

現場の意見を無視して一方的に指示を出し続けていれば、トップダウン経営は機能せず、反発を受けることになります。

 

ボトムアップ経営のメリット・デメリット

 

経営者は事業全体を俯瞰して意思決定を行いますが、現場の従業員にしかわからない肌感覚的なこともあります。

 

現場で感じ取る課題や改善点を拾い上げ、最終的に経営層が方向性を定めることができれば、組織的に底から持ち上げる力となり、成果を挙げられます。

 

一方、詳細な改善点を挙げ、それらを実行する裁量権を経営層に付与した場合でも、それらのエネルギーを活用する方向性が定まらなければ、従業員のやる気がバラバラになってしまいます。

 

トップダウン・ボトムアップに求められるもの

 

トップダウン経営とボトムアップ経営のどちらを採用するにしても、経営層と従業員の相互理解がないと組織は混乱し、意思決定機能は働かなくなります。

 

トップダウン経営では、経営者の言動が合理的でなければ現場従業員は従いません。そのため、経営層には一定のカリスマ性が求められます。

 

ボトムアップ経営は、会社の明確なビジョンを経営層が打ち出すことと、コミュニケーションが強く求められます。

 

これらが欠落してると、現場の従業員たちは自社が目指している方向性がわからず、何に対して精進していくべきかわからなくなります。

 

<事例紹介>

 

例えば、会社のホームページにビジョンや社是を記載する場合、それらは何となく書いておけばいいというものではありません。働く目的をはっきりさせるための大きな設計図となります。

 

このトップのメッセージをきちんと設計し、現場の従業員まで浸透させて、トップと現場が同じ方向を向かせることが可能となります。

 

そのめには経営トップの方々は、自分の言葉で情熱を持ってこのようなビジョンを記載することが肝要です。

 

自分が描くビジョンを説得力を持たせながら納得させるためには、一度示しただけでは不十分であり、現場から常に見られていることを意識して、ビジョンを伝え続けることが大切となります。

 

このようなトップダウン方式は、高度経済成長期であれば、時代の流れに乗ったカリスマ性をもって向いていました。

 

しかし、現在や今後はこれまでに比べて個の力を生かしていく経営が模索されています。

 

そのため、ボトムアップ方式がふさわしい時代になりつつあるといえます。

 

まとめ

 

トップダウン方式とボトムアップ方式のアプローチは一概にどちらが良いとは言い切れません。

 

理由は、意思決定したい内容によってどちらの方式が最適なのかを模索していく必要があります。

 

また企業文化にも大きく影響されますので、自社に適したアプローチを探し続けることが重要となります。

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