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事業を定義する(事業スキームとバリューチェーン)

事業を定義する(事業スキームとバリューチェーン)

今回は「自社の事業を定義すること」について説明していきます。

 

この文章を読むことで、「現状分析をする際に事前に準備しておくこと」について学ぶことができます。

 

事業を定義する

 

自社の事業を定義することは、事業環境を分析する上で非常に重要なことになります。

 

多くの社員の方は、自身が所属する部門に関連する環境には精通していますが、自社の事業全体を通じて自社の業界には精通していないでしょう。

 

自社、市場、競合企業といったマクロ環境を把握するためには、まず自社がどのような市場でどのような事業を行い、どのような競合企業と競い合っているのかを把握することが重要です。

 

まずはこの部分を押さえていくことで、自社の業界や市場について分析する際に有効な知見となります。

 

また、自社が事業を推進する上で関係するステークホルダーとどのように関わっているのかどのようなプロセスで事業を進めているのかのビジネス構造を掴みます。

 

これらの要素を把握することで、見るべき市場や競合企業を適切に定義することができます。

 

例えば、携帯電話会社が自社の事業を携帯電話を売ることと定義していた場合、イノベーションが起こり携帯電話というもの自体が陳腐化してしまったときに、この会社は倒産してしまいます。

 

しかし、この会社が自社の事業を通信事業と定義していた場合、携帯電話がなくなってしまっても他の通信媒体を扱うことにより市場で生き残っていくことができます。

 

このように事業を定義することはとても重要なことなのです。

 

事業のスキームとバリューチェーンを押さえる

 

市場や競合、マクロ環境など分析する前に自社の事業を再確認することは重要です。

 

自社の事業を把握する上で自社を取り巻くステークホルダーとどのような事業関係にあるのかを整理することが求められます。

 

その際、バリューチェーンのフレームワークなどを活用すると整理が行いやすいです。

 

自社の事業プロセスを把握しやすく、顧客への価値をどのように創出しているのかを把握できます。

 

分析の全体感をつかむために、業界を俯瞰しておくことも重要です。市場や業界の分析要素を取りまとめておくことで分析する際の意識が高まります。

 

分析要素とは、自社の売上や利益率に影響を与えるものとなります。

 

具体的には3C分析5Forces分析PEST分析で検討する要素に当たります。

 

事業を定義する(事業スキームとバリューチェーン)1

 

<例:>

 

3C分析や5Forces分析における「競合・新規参入」との差別化競争や価格競争は、自社の売上・利益率にシェア争いといった形で影響を及ぼします。

 

顧客は需要・ニーズの変化といった形で市場規模や成長性や市場特性に影響を与え、その結果売上や利益率に影響を与えます。

 

5Forces分析の代替品においては、現在の市場規模を縮小させる方向に影響を及ぼしますし、売上にも影響します。

 

サプライヤーは提供価格の増減といった形で利益率に影響を及ぼします。PEST分析の要素についても、同様です。

 

しかし、売上や利益率に影響を及ぼさない事項、または存在しない事項は分析要素にはなりません。

 

例えば、技術や法規制などが存在しない、まったく影響を受けない業界もあります。

 

5Forces分析やPEST分析を用いてフレームワークを用いて戦略を策定する業界要素を俯瞰図にまとめると良いでしょう。

 

業界毎に分析要素を抽出する際、次のページの図のように分析の視点を整理できます。

 

@〜Cまでで、ファクトが整理されます。

 

続いて@〜Cのファクトを用いて、DとしてSWOT分析を行います。

 

自社の機会・脅威や強み・弱みを分析することで戦略方向性の策定を行うための材料とします。

 

事業を定義する(事業スキームとバリューチェーン)2

 

まとめ

 

ここまでで、現状分析を行う上で事前に準備しておくことを紹介しました。

 

大きくは次の2点になります。

 

1点目は自社の事業を定義するということです。

 

これは、自社がどのような業界、市場で、何をどのようなプロセスで販売し、競合企業はどこになるのかを把握することです。

 

これによって、現状分析タスクをスムーズに行うことが可能となってきます。

 

2点目は、事業のスキームとバリューチェーンを作成して自社を取り巻く環境を含めて把握するということです。

 

これによって、自社に関わるプレイヤーとの関係や自社の事業プロセスを把握するのに有効な手立てとなっています。

 

この2点を押さえながら、自社の行っている事業を事前にレビューし、この次のステップとなる現状分析を行うためのインプット情報を整理します。

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