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インターネットビジネスに最適な動画を活用したリストマーケティング

ビジネスにおいてインターネットを活用することは、もはや避けては通れないものとなっています。多くの企業が自社のホームページを持ち、SNSなども利用して情報発信やマーケティング活動を行っています。インターネット広告を用いて集客を行う会社も増えてきました。

 

そのような中で「インターネットビジネス」という言葉が使われることがあります。単に「ネットビジネス」と呼ばれることもあります。この「インターネットビジネス」とはどのようなビジネスを指すのでしょうか。

 

実はインターネットビジネスに決まった定義はありません。この言葉を使う人によって、意味する内容は異なります。しかし、私があえて定義するとすれば、「インターネット上で商取引が完結するビジネス」となります。つまり、インターネットのみで商品を販売し、お金を受け取るビジネスのことです。

 

このインターネットビジネスには、売上を最大化させる効果的な方法があります。それが「リストマーケティング」です。リストマーケティングとは、顧客リストを活用したマーケティング手法のことです。

 

そして、リストマーケティングは動画を活用することにより、その効果を最大限に引き出すことができます。ここでは、インターネットビジネスにおける動画を活用したリストマーケティング法を解説していきます。

 

インターネットビジネスの種類

 

インターネットビジネスの中には店舗や事務所を持たなくても、自宅で一人で行えるものもあり、副業や0から起業する場合に参入しやすいという特徴があります。そのため、一般的な会社員でもインターネットビジネスを行っている人がいます。

 

それでは、具体的にどのような種類のビジネスがあるのでしょうか。インターネットビジネスは大きく「物販」と「それ以外」に分かれます。例えば以下のようなものがあります。

 

【物販】
・ネットショップ運営
・転売

 

【それ以外】
・クラウドソーシング
・アフィリエイト(広告収入モデル)
・マッチングビジネス
・デジタルコンテンツ販売

 

「物販」のビジネスはわかりやすいと思います。ネットショップ運営はウェブ上にお店を持ち、そこで商品を販売するビジネスです。大手で言えば「Amazon.com」が有名ですが、小さなネットショップもたくさん存在します。

 

転売は中古商品などを安く購入して、「Amazon」などのネットショップや「ヤフオク!」などのネットオークション、「メルカリ」などのフリマアプリで販売し、利ざやを稼ぐビジネスです。

 

「それ以外」のビジネスに関しては、以下で詳しく説明していきます。

 

クラウドソーシング

 

クラウドソーシングと一口にいっても、さまざまな種類があります。例えば、ブログやサイトの記事を書くライティングサービスやWebサイト制作、プログラミング、映像編集などです。つまり、自らの技術を用いてインターネット上でサービスを提供するビジネスということができます。

 

現在では、企業とフリーランスのサービス提供者をつなぐクラウドソーシングサイトが数多く存在します。そのため、お互いに顔を合わせることなく、ウェブ上のみで取引を完結させることができます。

 

アフィリエイト(広告収入モデル)

 

アフィリエイトとは他社の商品やサービスをウェブ上で紹介することにより、紹介手数料を稼ぐビジネスです。ブログやポータルサイト、メールマガジンなど、自社のウェブ媒体にアクセスを集め、他社の商品・サービスを紹介していきます。そして、その商品やサービスが売れた場合に、売上の一部が報酬となります。

 

これには、広告をクリックさせるだけで報酬が発生するものもあります。有名なサービスではGoogleが提供している「Google AdSense」などがあります。

 

膨大なアクセスを集めるブログを運営しているブロガーなどは、このアフィリエイトや広告収入だけで生活をしている人もいます。

 

マッチングビジネス

 

マッチングビジネスとは「企業と企業」「企業と人材」「企業と消費者」を仲介するビジネスです。

 

例えば、「転職サイト」は企業と人材を仲介するサービスです。人材を企業に紹介することにより、紹介手数料を受け取ります。また、不動産賃貸サイトもマッチングビジネスの一つです。家を貸したい大家さんと借りたい人とを結びつけるサービスです。

 

実はこのマッチングビジネスとアフィリエイトは本質的には同じものです。つまり「情報仲介ビジネス」なのです。特定の商品・サービスを売りたい人と買いたい人の情報を集め、仲介するサービスであるといえます。

 

デジタルコンテンツ販売

 

デジタルコンテンツとは、ウェブ上のテキストや画像といった形のないコンテンツです。例えば、電子書籍や写真、動画、情報商材などがこれにあたります。

 

情報商材とは、特定分野でのノウハウをテキストや動画などで提供するものです。例えば、「ペットのしつけ方」「株式投資のやり方」など、自らの経験によって得たノウハウをコンテンツ化したものです。

 

デジタルコンテンツは形がない分、原価が低いので、利益率が高いという特長があります。

 

動画を活用したリストマーケティング法

 

ここまで、インターネットビジネスの種類について簡単に解説してきましたが、上記のどのビジネスにも活用できる効果的なマーケティング法があります。それが「リストマーケティング」です。

 

それでは、リストマーケティングとは一体どのようなマーケティング手法なのでしょうか。

 

リストマーケティングとは

 

リストマーケティングの「リスト」とは「顧客リスト」のことです。つまり、リストマーケティングとは顧客リストを活用したマーケティングという意味です。

 

この顧客リストには、実は2種類あります。それは「見込み客リスト」と「顧客リスト」です。

 

見込み客リストとは、まだ商品を未購入ではありますが、資料請求やメルマガ登録などをしてもらっている人のリストのことです。顧客リストとは、その名の通り一度商品を購入してもらったことのある人のリストです。

 

この見込み客リストと顧客リストに対して行うマーケティング手法をリストマーケティングと呼びます。

 

一度商品を購入してもらったことのある顧客リストに関しては、すでに自社と顧客との間に関係性があり、商品の良さを理解してもらっていることが多いです。そのため、バックエンド(高額商品)や他の商品を販売しやすいという特徴があります。

 

しかし、見込み客リストに関しては、まだ関係性も浅く、商品の良さを理解してもらえていない状態です。そのため、見込み客を顧客に変えるためには、それ相応の戦略が必要になってきます。

 

以下では、主に見込み客リストに対するリストマーケティングの方法を解説していきます。

 

動画を活用したリストマーケティングの全体像

 

それでは、動画を活用したリストマーケティングの全体像を解説していきます。リストマーケティングのプロセスはいたってシンプルです。それは以下の手順で行います。

 

1. 見込み客を集める
2. 見込み客に価値を与える
3. 見込み客に商品を販売する

 

実はこのようなシンプルな手順で行われるのが、リストマーケティングなのです。しかし、多くの企業がこの単純なプロセスを上手く行えていないために、収益を上げられていないという現実があります。

 

そこで活用すべきなのが「動画」なのです。ウェブ動画を活用することにより、リストマーケティングのプロセスを最適化することが可能です。

 

なぜなら、上記1〜3の全ての段階で動画を活用することが可能であり、かつ有効だからです。

 

それでは、具体的に各プロセスでどのように動画を活用していくのか解説していきます。

 

1. 見込み客を集める

 

まずは、リストマーケティングの要である「見込み客リスト」を集めなければなりません。しかし、見込み客リストとは具体的に何を指すのでしょうか。

 

一般的にリストとは、「見込み客の個人情報のこと」を指します。例えば、名前や住所、電話番号などです。しかし、ここではインターネットビジネスを行う上での見込み客リストとなりますので、必要となる情報は、「メールアドレス」です。

 

見込み客のメールアドレスを入手することができれば、インターネットさえ使えればいつでも見込み客にアプローチをすることができます。

 

最近ではメールアプリやSNSのメッセージ機能などでアプローチをすることも可能ですが、効果が得られる年齢層や業種が限られてくる傾向にあります。そのため、自社のターゲットや業種にマッチしていれば、メールアプリやSNSを活用してもいいでしょう。

 

しかし、多くの企業ではメールアドレスを取得しておく方が汎用性がありベストな選択といえます。

 

見込み客リストを集める方法

 

見込み客を集めるためには、短時間の動画を大量にウェブ上に公開していきます。

 

しかも、その動画を見た視聴者の役に立つコンテンツだけを作成し、YouTubeなどの動画共有サイトなどにアップしていくのです。

 

そして、ランディングページ(LP)と呼ばれるWebページを作成し、そのページ上でメールアドレスを登録してもらいます。ランディングページとは、ここでは見込み客のメールアドレスを取得するための専用ページだと理解してください。

 

短時間の集客動画を視聴して、興味を持ってもらった人をランディングページに誘導します。そして、ランディングページ上でメールアドレスを入力してもらうのです。

 

例えば、あなたが健康サプリメントのネットショップを運営しているとしましょう。この場合、健康に関する役に立つ情報をコンテンツ化し、短時間動画を作成して大量に公開していきます。

 

そして、動画を見て興味を持ってもらった人に対して、「もっと詳しく知りたい人はこちら」というようにランディングページ(登録ページ)のURLをクリックさせます。

 

ランディングページでは、「さらに役立つ情報を詰め込んだ無料メールセミナーを数回に渡って開催する」などの魅力的なオファーをします。そして、そのメールセミナーを受け取りたい場合はメールアドレスを入力するように促すのです。

 

このランディングページでメールアドレスを取得するには高度なコピーライティングの技術が要求されます。そのため、ランディングページの作成は外注している企業も多いです。

 

しかし、このランディングページにも動画メッセージを埋め込んでおくことで、メールアドレスの登録率を高めることができます。

 

特典動画を活用する

 

また、特典動画を活用することも有効です。例えば、「メールセミナーを受け取った方にはもれなく、独自の健康法に関してまとめた120分の動画を無料でプレゼントします」のように特典動画をつけるのです。

 

このように、無料で特典動画をつけることによって、特典動画欲しさにメールアドレスを登録してくれる人がいます。結果として、登録率を高めることができるのです。

 

ウェブ広告を利用する

 

見込み客リストを集める最も手っ取り早い方法は広告を出稿することです。インターネット上ではさまざまな媒体で広告を出稿することが可能です。

 

資金に余裕があるのであれば、ウェブ広告を活用して見込み客リストを集めるのも一つの方法です。しかし、現在では1つのメールアドレスを取得するのに1000円以上の費用がかかる場合も多いので、自己資金と相談して行う必要があります。

 

2. 見込み客に価値を与える

 

動画を活用したリストマーケティングの次の段階は、見込み客に価値を与えるというものです。集客の段階で見込み客のメールアドレスを取得していますので、メールによって主体的に見込み客にアプローチをしていくことが可能です。

 

そこで、今度は見込み客との信頼関係を構築していきます。なぜ信頼関係を構築しなければならないかというと、消費者は信頼していない人や企業から商品を購入しないからです。

 

これは、なぜAmazonや楽天でネットショッピングをする人が多いのかを考えてみれば理解できると思います。特に若い世代では、ネット上で買い物をすることは日常になってきていると思いますが、それでもまだインターネットを経由しての取引に不安がある人も多いのです。

 

「本当に商品が送られてくるだろうか」「不良品が送られてきたらどうしよう」など、顔が見えない分、不安になるのも当然です。どこの誰が運営しているかわからないようなお店での買い物は、避けられる傾向にあるのです。

 

そのため、Amazonや楽天など多くの人が利用しているお店は安心感があるので、さらに多くの人がここで買い物をするようになるのです。

 

つまり、Amazonや楽天は消費者に信頼されているから、ネット上で莫大な売上を上げることができるのです。

 

そのため、ウェブ上で商品・サービスを販売しようと思ったら、まず見込み客から信頼を得なければならないのです。

 

それでは、どのようにすれば信頼を獲得することができるのでしょうか。その答えは「価値を与える」ということです。

 

ファンづくり動画によって見込み客に価値を与え、信頼を獲得する

 

見込み客に価値を与えることができれば、信頼を獲得することができます。しかも先に大量に価値を与えるのです。それでは、なぜ価値を与えると信頼を得られるのでしょうか。

 

想像してみてください。例えば、あなたが初めてパソコンを購入しようと考えているとします。その際に、A店では自社の商品の良さをアピールする「売り込み」ばかりをしています。

 

一方、B店ではパソコンの設定のやり方や便利な活用方法、インターネット回線の引き方など、購入前からさまざまな役立つ情報を教えてくれます。

 

あなたならA店とB店のどちらでパソコンを購入するでしょうか。きっとB店で購入しようと考えるはずです。

 

このように、人は先に価値を与えられると、その人やそのお店のことを信頼するようになるのです。そして、この人から、このお店から買いたいと思うようになるのです。

 

そのため、見込み客の信頼を獲得するためには、先に大量に価値を与える必要があるのです。

 

そして、見込み客に価値を与えるために有効なのが「ファンづくり動画」です。ファンづくり動画とは、見込み客にとって役に立つコンテンツだけを提供し、見込み客を自社のファンにさせるための動画です。

 

ファンとは、「アップル製品愛用者のように、iPhoneやMacbookなどの新商品が発売される度に、店頭で並んで購入するような人たち」のことです。

 

この人たちは、他の競合製品と比較をして購買決定をしているわけではありません。アップルの製品であれば無条件で購入するのです。つまり、アップルのファンなのです。

 

それでは、ファンづくり動画をどのように活用していくのでしょうか。

 

上記で出てきた健康サプリメントのネットショップを例に考えてみましょう。あなたは集客動画によって、健康に興味のある見込み客をすでに集めています。

 

そこで、ここから見込み客に価値を与えて信頼を獲得し、自社のファンとなってもらわなければなりません。ここでファンづくり動画の出番です。

 

あなたはまず、見込み客に対して「7日間のメールセミナーを開催する」と伝えます。1日目は「医者が健康を維持するために続けている食事法」というコンテンツ動画を見てもらいます。

 

2日目は「たったの10分! 自宅で行うだけで基礎代謝を上げられるストレッチ法」というコンテンツ動画を見てもらいます。3日目以降も見込み客にとって価値のあるコンテンツ動画を見せていきます。

 

このようにして7日間かけて徹底的に見込み客に価値を与えていきます。7日間毎日あなたから役立つ動画を無料で見させてもらった見込み客は、「これだけ有益な情報をお金をかけず得られるなんて信じられない」と驚いているはずです。

 

本来であればお金を払わなければ得られないような情報を、無料かつ大量に受け取ることができているため、すべての動画を見終わるころにはあなたのファンになっているでしょう。

 

このように、見込み客を自社のファンに変えるために、価値のある内容だけを大量に収録した動画がファンづくり動画なのです。

 

そして、ファンづくり動画は見込み客に最大限価値を与えなければならないため、7日間である必要はありません。1〜3か月間、定期的にメールにより動画を送り、価値を与え続けてもいいでしょう。

 

また、動画の長さも短時間である必要はありません。見込み客に価値を与えるためには、それ相応の時間が必要になってくると思います。そのため、10分〜40分程度の長さになってしまっても問題ありません。

 

しかし、役に立たない動画をダラダラと見せられた場合は、ファンになるどころか信頼を失ってしまいます。そのため、中身の濃いコンテンツになるよう適切な時間を考えていきましょう。

 

ここで、ファンづくり動画を制作する際に注意しなければならない点をお伝えします。それは「売り込み」をしてはならないということです。

 

まだ信頼関係を築けていない状態で売り込みをしてしまうと、見込み客から怪しいと思われ、一気に信用を失ってしまいます。そのため、ファンづくり動画の中では一切売り込みはせずに、見込み客の役に立つ情報だけを提供していくのです。

 

そして、見込み客をファンに変え、信頼関係を構築できた段階でセールスを行っていきます。

 

見込み客に商品を販売する

 

さて、ここまで見込み客を集め、見込み客に価値を与えていくということを解説してきました。そして、ここからはいよいよセールスを行う段階となります。

 

ここまでの段階ですでに見込み客と信頼関係を築いているので、商品を売りやすい状態になっています。あなたが見込み客に売り込みをかけても「今まで役に立つ情報を無料で、しかも大量に与えてくれた人だから、きっとお金を払う価値のある良い商品を販売しているに違いない」と思ってもらえるのです。

 

また、すでにファンの状態にある見込み客であれば、「あなたが販売しているのであれば無条件で買おう」と思ってもらえるかもしれません。

 

しかし、いくら売りやすい状況だからといって、何も考えずに売り込みをかけてしまっては、これまでの努力が台無しになってしまいます。つまり、リストマーケティングの効果が薄れてしまうのです。

 

売上を最大化させたいのであれば、最後の詰めであるセールスも戦略的に行わなければなりません。それでは、どのようにして見込み客に商品を販売していけばよいのでしょうか。

 

ここでも動画を活用して売り込みを行っていきます。そして、商品の売り込みの際に活用する動画のことを「セールス動画」と呼びます。

 

セールス動画は、文字通り直接的にセールスを行うために活用される動画です。つまり「私の商品を買ってください」という内容の動画のことです。

 

ファンづくり動画と違い、見込み客に対して商品・サービスをアピールして売り込むために制作する動画コンテンツが「セールス動画」です。このセールス動画には大きく以下の2種類があります。

 

・セールスレターに埋め込むタイプのセールス動画
・ビデオ・セールス・レター(VSL)

 

それぞれ詳しく解説していきます。

 

セールスレターに埋め込むタイプのセールス動画

 

インターネットビジネスを行ううえで必要なスキルの一つに、セールスコピーライティングがあります。セールスコピーライティングとは、セールスレターを書くための技術です。

 

それでは、セールスレターとは何でしょうか。

 

セールスレターとは、セールス(=販売)、レター(=手紙)というように、文字通り「販売するための手紙」のことです。つまり、商品を販売するための「売り文句」を長い手紙形式にしたものといえます。

 

とくに、ウェブ上で使用されるセールスレターは縦長のものが多く、インターネットマーケティングでは主流な販売方法として用いられています。

 

キャッチコピーから始まり、見込み客の欲求の明確化や購入することのメリット、製品データ、価格など、商品販売に必要な全ての情報をレター形式にして伝えるためのものです。しかも、消費者心理を利用した販売テクニックがふんだんに取り入れられています。

 

従来のインターネットビジネスでは、この文字だけのセールスレターが主に用いられてきました。そして、今後もこのセールスレターは活用され続けるでしょう。

 

しかし、多くのインターネットビジネスでこの方式が利用されているため、近年では文字だけのセールスレターの効果が薄れてきています。消費者の中には、この縦長のセールスレターを見ただけで、売り込まれると思う人もいます。

 

そこで、セールス動画を活用することにより、このセールスレターを補助してあげるのです。具体的には、セールスレターの冒頭にセールス動画を埋め込んでおくのです。

 

最初にこの動画を見てもらうことにより、興味を引き付けられるので、セールスレターを最後まで読んでもらえる確率が高まります。また、セールスレターを最後まで読んでもらえない場合でも、動画の中で同じ内容を話しておくことで、購買意欲を高めることができるのです。

 

それでは、セールス動画の内容はどのようなものにすればよいのでしょうか。実はセールス動画に決まった型はありませんが、以下で効果的な方法をお伝えします。

 

ここで忘れてはならないのは、すでに見込み客に対してファンづくり動画で価値を与え続けてきたということです。7日間セミナーなら1週間、14日間セミナーなら2週間という期間、見込み客はあなたの動画を見続けてくれたということです。

 

このような背景があるので、あなたのセールス動画もファンづくり動画同様、価値あるコンテンツの一つとして見てもらうことができるのです。

 

そのため、セールス動画の冒頭は、これまでファンづくり動画で伝えてきた内容の「おさらい」や「まとめ」をしていくのがよいでしょう。

 

「今日までの7日間でさまざまな内容をお伝えしてきました。まず初日では○○をお伝えしました。○○はこうこうこういった内容でしたね。そして、2日目は△△をお伝えしました。△△は……」というようにファンづくり動画の内容の復習をしていきます。

 

その後で、「さらに今回、あなたに特別なオファーがあります」というようにセールスの流れに持っていきます。その後の流れはセールスレターと同じように、「欲求の明確化」「メリットの提示」「商品説明」のような順序で話を進めていきます。

 

実際にどのような順序で見込み客を説得していけばいいのかを詳しく知りたければ、セールスコピーライティングの勉強をすることをおすすめします。セールスコピーライティングを学べば、反応の良いセールス動画を作れるようになります。

 

しかし、より反応の高いセールス動画を制作するために、ここでいくつかアドバイスをしておきたいと思います。それは以下の点を必ず意識してほしいということです。

 

・顔出しする場合は身だしなみに気をつける
これはセールス動画に限ったことではありませんが、人は想像以上に外見で物事を判断するものです。たとえ品質の素晴らしい商品を販売していても、髪の毛がボサボサだったり、着ている洋服が汚かったりと販売者の見た目が悪ければ、見込み客はすぐに離れていってしまいます。

 

商品の中身を見る前に、販売者の見た目で判断してしまうのです。そのため、洋服はスーツなどのフォーマルなものを着たり、髪の毛や髭、爪などを清潔にしたりしておくなど、必要以上に見た目に気を使いましょう。

 

・自信を持って情熱的に訴えかける
商品販売者であるあなたが自信なさそうに、もしくは興味なさそうな声でセールスを行っていては、見込み客もその程度の質の低い商品なのだと感じてしまいます。

 

そのため、多少オーバーなくらい情熱的にハキハキと話すようにしましょう。そして、この商品を購入することは、見込み客にとって必ずメリットがあると、自信を持って訴えかけましょう。

 

・お客様の声を取り入れる
すでに購入してくれたお客様がいれば、その感想を収録しておきましょう。どのような点が良かったか、どのような人におすすめかなど、商品のメリットについて語ってっもらうのです。

 

見込み客は実際にその商品を購入したことのある顧客の生の声を聞きたいと思っているものです。それは、多くの人が他人のレビューを見てから購買決定をしていることからもわかります。

 

そのため、「お客様の声」として、顧客のインタビュー動画を取り入れましょう。まだ顧客がいない場合は、先に商品を無料で使ってもらうモニターを集めるのです。そして、モニターの感想を収録し、セールス動画に取り入れましょう。

 

・権威者の推薦の声を取り入れる
権威者というのは、その道のプロや業界で影響力の強い有名人などです。この方法は、まだあなたに人脈がない場合は難しいと思いますので、最初は使わなくても問題ありません。

 

しかし、あなたのビジネスが軌道に乗り出し、業界に人脈ができた場合は、ぜひ推薦の声をもらえないか交渉してみましょう。権威者の推薦の声があるだけで、あなたとあなたの商品の信頼性が一気に高まります。

 

以上のような点を意識して、セールス動画を制作してみましょう。そして、セールス動画をセールスレターに埋め込み、売上を最大化させましょう。

 

ビデオ・セールス・レター(VSL)

 

ビデオ・セールス・レター(VSL)とは、上記で説明したセールス・レターを動画で作ってしまうものです。

 

近年、米国などの英語圏では、セールスレターよりもビデオ・セールス・レターを使うことがトレンドとなってきています。なぜトレンドとなっているかというと、セールスレターより反応率が高いからです。

 

しかも、セールスレターを制作するよりも短い時間で作れるというメリットもあり、最近では日本でも使われ出している販売手法です。

 

しかし、まだ一部のマーケッターの間でしか認知されていない手法ですので、今からこの手法を知っておけばかなりアドバンテージが高いといえます。

 

ビデオ・セールス・レターはパワーポイントなどのプレゼンスライドに文字や画像を書き込み、そのPC画面を収録しただけのものです。

 

乱暴な言い方をしてしまえば、セールスレターに書いていた内容をプレゼンスライドに書き写し、ただ読み上げるだけの動画です。もちろん顔出しもしません。ただPCの画面を収録するだけです。

 

しかし、ここで注意が必要です。通常のプレゼンでは、プレゼンスライドには要点のみを箇条書きにすることが多いですが、ビデオ・セールス・レターでは「話し言葉をそのまま書き込む」ことが重要です。

 

つまり、あなたの話す言葉を一字一句漏らさずスライドに書き込んでいくのです。反対に言えば、あなたの話しに合わせて字幕をつけていくようなイメージです。

 

しかし、1枚のスライドの隅から隅まで文字で埋め尽くすわけではなく、1行〜5行程度の文字を書き込み、どんどんスライドを送っていくイメージです。スライドをテンポ良く送っていくことで、見込み客はプレゼンに集中するようになります。

 

また、動画自体の長さも短いものではなく、20〜60分と長時間の動画である必要があります。本気で商品の購入を考えている人は、より多くの情報を求めるものです。

 

そのため、多くの情報を話すためには必然的に長時間の動画になってしまいますし、長時間の動画であって問題ないのです。実際に60分以上のビデオ・セールス・レターを作成しているマーケッターもいるのです。

 

そして、VSLもファンづくり動画の後に公開するものなので、コンテンツの一部として視聴してもらえるというメリットがあります。そのため、VSLの前半の7割程度は実際に役立つコンテンツとするべきです。そして、後半の3割程度の時間で実際にセールスを行うのです。

 

しかし、ビデオ・セールス・レターを制作するためにも、セールスコピーライティングの知識が必要となります。どのような順番でどのようなことを話せば、見込み客が反応するかということを知っておかなければならないからです。

 

そのため、どちらにしてもセールス動画を制作するためには、まずセールスコピーライティングを学ばなければなりません。しかし良いコピーが書けるようになるにはある程度の時間がかかりますので、最初はプロのコピーライターにセールスレターを外注するのも一つの方法です。

 

外注したセールスレターを基にしてセールス動画を制作していけば、一定以上のクオリティの動画が作れるでしょう。しかし、最初はプロのインターネットマーケッター達がどのように動画をセールスに活用しているのかを調べ、それを大量に見て勉強する必要があります。

 

以上のように、インターネットビジネスにおける動画を活用したリストマーケティングの方法を解説してきました。

 

動画を利用したリストマーケティングは、上手に活用できるようになれば爆発的な収益を上げることができます。今回はインターネットビジネスを中心に解説してきましたが、その他のビジネスであってもインターネットを利用することは可能なはずです。

 

そう考えれば、今回ご紹介した方法は全てのビジネスで活用できる汎用的なマーケティング手法といえます。ぜひ、あなたのビジネスでも集客動画・ファンづくり動画・セールス動画を制作して、リストマーケティングを行ってみましょう。


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