マーケティングにWeb動画を取り入れることの7つのメリット
現在は多くの企業が自社のビジネスにウェブ戦略を取り入れるようになりました。自社のホームページを持っていない企業は珍しく、マーケティングにブログやSNSを取り入れている企業も増えてきています。
しかし、Web動画を効果的にマーケティングに活用できている企業はまだまだ多くありません。
今後、世界的な流れとして動画をマーケティングに取り入れることが当たり前となっていき、ウェブ戦略の中での大きなポジションを占めるようになるでしょう。
では、そんな動画マーケティングですが、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
マーケティングに動画を用いることには多くのメリットがあります。特に大きなメリットとしては以下の7つが挙げられます。
1. 競合他社と差別化できる
2. 低予算あるいは無料で集客できる
3. 自社のブランドにつながる
4. 見込み客をファン化させることができる
5. 動画自体を商材にすることができる
6. 簡単に特典を作ることができる
7. 商品・サービスを売りやすくなる
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 競合他社と差別化できる
WebサイトやSNSを集客に活用することは多くの企業の間で広がってきましたが、動画を集客に利用している企業はまだ少数です。
マーケティングに動画を活用した方がいいと聞いて、なんとなく動画を作成している企業もありますが、戦略的に活用できているところは多いとはいえません。そのため、戦略的に動画を集客に用いることができるようになれば、競合他社と大きく差別化することができるようになります。
周りがブログやSNSで情報発信をしている中、あなたが動画を活用していれば、それだけで差別化になるのです。
また、たとえ競合他社がすでに動画を活用していたとしても、それほど効果を発揮できていない可能性が高いです。なぜなら、動画を集客に活用するうえでの効果的な戦略を知らないからです。
マーケティング動画では、映像のクオリティよりコンテンツの中身が重要
おそらく動画をマーケティングに用いている企業の多くが、映像制作会社に制作を委託しているのではないのでしょうか。
確かに映像制作会社は映像のプロですので、きれいな映像、おしゃれな動画を制作することは得意かもしれません。しかし、ほとんどの映像制作会社はマーケティングの素人です。
つまり、きれいな映像を作る技術はありますが、お客様を集めるノウハウは持っていないのです。
マーケティングの視点で考えると、きれいな映像にはそれほど価値はありません。それよりも、見込み客をひきつけるコンテンツであるかどうかが重要なのです。
つまり、動画の内容、コンテンツの中身が大事なのです。
たとえ動画制作に不慣れで上手く制作ができなかったとしても、その内容が視聴者の役に立つものであれば、集客はうまくいくのです。
このように、多くの企業が集客において動画を有効に活用できていない中で、あなたが戦略的に動画を用いることができるようになれば、他社と差別化ができて大きな効果を発揮することができるのです。
2. 低予算あるいは無料で集客ができる
「集客」という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。もちろん人によって答えは異なると思いますが、多くの人が「広告」を思い浮かべるのではないでしょうか。
事実、広告は集客に大きな効果を発揮しますし、世の中で最も多く用いられている集客手法です。なぜ広告が集客において多く用いられるかといえば、その理由は単純で、「誰でも簡単に行うことができる施策」だからです。
たとえ、あなたが広告について無知であったとしても、広告を出稿したいと思えば、広告代理店があなたに代わり広告を展開してくれます。
それは街の看板でもテレビCMでも、ウェブ広告であっても同じです。どんな媒体でも簡単に広告を出稿することができます。
そして広告を出せば、一定数の集客が見込めることも事実です。つまり、手っ取り早く簡単に集客を行えるということが、広告の最大のメリットです。
しかし、デメリットもあります。それは費用がかかるということです。それも、場合によっては莫大な費用がかかります。例えば一定期間テレビCMを打とうと思えば、億単位の費用が必要になってきます。
テレビCMは極端な例ですが、比較的安価といわれているインターネット広告であっても、十分な集客を行いたいのであればそれなりの広告費がかかります。
しかも費用をかけたにもかかわらず、売上が思っていたほど上がらないという残念な結果になることもあります。
広告費をかけずに、見込み客を集める
一方で集客動画では、費用がほとんどかかりません。確かにカメラや、マイクなどの必要機材を揃えるために最初は出費があるかと思います。
しかし、自社で動画制作を行えば、そういった初期費用以外はほとんど出費がありません。し かも、カメラは 2〜3 万円の安いもので十分ですし、マイクも高価なものは必要ありません。
そこで、集客に動画を用いることで、低予算あるいは無料で見込み客を集めることができるのです。しかも成功すれば持続的な集客に結びつくので、安定して経営を行えるようになります。
広告を活用することも重要な集客法であることに間違いはありませんが、動画を活用することで見込み客を増やしながら集客費用を大幅にカットすることができるのです。
3. 自社のブランドにつながる
集客動画を大量にインターネット上に公開することにより、あなたの動画が多くの人の目にとまるようになります。そのときに、相手の役に立つ有益なコンテンツを提供できていれば、喜んで視聴してもらえるはずです。
あなたの動画に感動した人は、きっとあなたの他の動画も視聴してくれるでしょう。このとき、同じカテゴリーのテーマで動画を公開していれば、視聴者はあなたのことをその分野の専門家だと思うようになります。
専門家だと認識されれば、あなたの施策は成功です。なぜなら、人は専門家に弱いからです。専門家の話であれば、多くの人がそれを信じ従うようになります。
例えば、ただの一般の女性であっても、毎日おしゃれなファッションや着こなし術などの動画をウェブ上にアップしていれば、それを見ている人からはファッションのプロだと認識されるようになります。
そして、その女性が今年はこの洋服が流行るといえば、彼女の視聴者たちはその言葉を信じ、同じ洋服を購入するようになります。
彼女がアパレルショップで働いていなくても、ファッショデザイナーでなくてもいいのです。毎日動画でおしゃれなファッションを公開していれば、視聴者は彼女のことをプロだと認識するようになるのです。
上記は個人の例になりますが、これは企業であっても同じです。定期的に視聴者の役立つ動画を公開して情報を発信していけば、その企業はこの業界の専門会社なのだと認識されるようになります。
そして、この専門家ということがあなたのブランドにつながっていくのです。「○○といえばA社」というようになれば信頼性が生まれ、その業界でブランド化されていくのです。
4. 見込み客をファン化させることができる
動画を活用すれば、見込み客をあなたの「ファン」に変えることができます。見込み客であることと、ファンであることには大きな違いがあります。
見込み客はあなたの商品・サービスを購入してくれる可能性のある人のことです。一方、ファンはあなたの商品・サービスを必ず購入してくれる人のことです。
例えば、「アップル」はファンが多いことで有名です。アップルの製品にはiPhoneやMacbookなどがあり、世界中で愛用されています。
もちろん、その理由は製品自体の品質が素晴らしいものだからです。しかし、アップル製品の愛用者には、それがどんな製品であろうと無条件で購入する層がいます。
その人たちは、「アップル製だから」という理由で決して安くはないお金を払って購入しているのです。そうして誰よりも早く手に入れようと、発売日の数日前から店頭に並ぶことをするのです。
ファンをつくるには「ファンづくり動画」を活用する
このように「○○社製だから買う」「あなたが言うのだから買う」というのがファンになるということです。
これは先ほど解説したブランドよりもさらに強い概念です。ブランド化は「あなたから購入すれば間違いないし安心だ」と思ってもらえるものですが、ファン化は「あなたから買わせてください」と言わせる戦略です。
つまり、ファンとはあなたやあなたの製品・サービスを熱狂的に応援してくれる人のことです。そして、動画を活用すれば、この「ファン」をつくることができるのです。
では、どのように動画を活用すればファンをつくれるようになるのでしょうか。
それには私が「ファンづくり動画」と呼んでいるものを活用します。ファンづくり動画は、視聴者の役に立つコンテンツだけを収録したものを定期的に見込み客に届ける動画です。
例えば、あなたが若い女性向けの洋服を扱うネットショップを運営しているとしましょう。そこで、見込み客リストに向けて定期的に動画を配信していきます。
その動画には、「流行カラーを取り入れた春のコーディネート」「1枚のワンピースで8通りの着回し術」など、ファッションに興味のある女性にとって役に立つコンテンツだけが収録されているのです。
視聴者は、通常お金を払ってでも見たいと思う内容の動画を、定期的にしかも無料で見ることができるのです。
このような動画を数か月間視聴した女性は、あなたのネットショップに対してどのような感情を抱くでしょうか。
きっとあなたのネットショップが大好きになり、応援したい気持ちになるでしょう。しかも尊敬の念すら持ってもらえるようになるかもしれません。
そして、新しく洋服を買おうと考えたとき、真っ先にあなたのネットショップから購入してくれるでしょう。しかもそれだけでなく、友人・知人にあなたのお店を紹介してくれるはずです。
ファンづくりでは「売り込み」をした瞬間に失敗する
現在はSNSで簡単に情報をシェアできる時代ですので、ネット上でもあなたのお店のことを広めてくれるようになります。そうすることで、さらに口コミで拡散されていくことになるのです。
ファン化することにはこのような絶大な効果があり、ファンづくり動画を活用することで、見込み客をファンに変えることが可能になるのです。
しかし、ここで注意しなければならないことがあります。それは、ファンづくり動画では商品やサービスの宣伝は一切行ってはいけないということです。
売り込みの臭いがした瞬間に、見込み客はあなたのことを疑うようになり、一気に胡散臭く感じてしまうようになります。そうなっては取り返しがつきません。
二度とあなたの動画は視聴されなくなり、あなたのお店にも訪問してくれなくなるでしょう。
ファンづくり動画は見込み客との信頼関係を構築してファンになってもらうことが目的であり、商品・サービスを販売することが目的ではありません。
相手の役に立つもの、感動させられる内容を考えてコンテンツをつくっていきます。そうすることではじめて、見込み客をファンに変えることができるのです。
これが、ファンづくり動画を活用することの効果であり、最大のメリットなのです。
5. 動画自体を商品にすることができる
動画は集客やセールスに活用する以外にも、それ自体を商品にするという活用法があります。
例えば、上記のファッション関係の動画は、興味のある人からしてみればかなり価値の高い内容であるはずです。
ファンづくり動画では、1本1本の動画を無料で公開していましたが、それらの動画を1つにまとめて、長時間のコンテンツにすれば、お金を払ってでもほしいという人が現れてきます。価値の高い動画をまとめて1本の長時間動画にすれば、それ自体が商品になってしますのです。
また、その動画をDVDに焼いて形あるものにしてしまえば、それを手元に置いておきたいという需要も出てきます。特にファンにとってみれば、コレクションとして持っておきたいという欲求が生じるため、DVD化はその欲求を満たすには最適な方法でもあります。
動画の商品化という手法は、講師業など人に何かを教えることを仕事にしている人にとってとても相性がいいです。
例えばセミナーを開催した際は、その様子を収録しておけば、その動画を後日販売することができます。カメラの前でホワイトボードなどを使いながら講義を行えば、その講義動画を商品にすることもできます。
動画商材は一回制作してしまえば、無限に販売できます。しかも原価がかからないので、利益率が圧倒的に高いのです。
このように、動画商材を上手く活用すれば、あなたのビジネスに新たな収入源を生み出してくれるようになります。
6. 簡単に特典を作ることができる
マーケティングを行ううえで、特典をつけることは大きな効果を発揮します。例えば、世の中にはノベルティグッズというものがあります。
ノベルティグッズは販促のために活用されるグッズであり、例えば街中で配られるポケットティッシュや商品を購入した際におまけでついてくるボールペン・エコバッグなどです。
こういったノベルティグッズなどの特典は、消費者の心理に有効に働きかけることができます。
例えば、世の中にはどこで購入しても品質にほとんど違いがない商品やサービスがあります。例えば、トイレットペーパーなどの日用品や食品、もしくはクリーニング屋などのサービスです。
こういったものはどこで購入しても同じなので、家から近いからといった理由で選ばれたりします。
しかし、ここに特典がついていたらどうでしょうか。「A店で買っても何もついてこないが、B店で買えばおしゃれなエコバッグがついてくる」となれば、誰でもB店で買いたくなるでしょう。
このように特典をつけることには、大きなメリットがあります。
特典動画を無料で配ることで、他社と差別化する
そして、動画を活用すれば、誰でも簡単に特典がつくれてしまいます。例えば、クリーニング屋さんであれば、「家庭で簡単にできるシミ抜きの方法」「プロが教えるアイロンのかけ方」などの動画コンテンツを作成して特典とすれば、その特典欲しさに利用者が増えるはずです。
しかも、会員登録としてメールアドレスを入手できれば、ネット上で動画を配れるので費用がかかりません。これは、動画を商材にする場合に得られるメリットと同じです。
また、例えばパソコンを購入する場面を考えたとき、同じメーカーのパソコンであれば、どこの家電屋さんで買っても同じです。差別化のポイントとしては、どの店が一番安いかといった価格面くらいです。
しかし、ここで「パソコンの使い方動画」を特典としてつけたらどうでしょうか。パソコンなどの製品には必ず説明書がついていますが、文字が小さくびっしり書かれていて読みにくく、不便に感じている人は多いです。
そこで説明書の代わりに動画で使い方を説明してあげるのです。動画であれば感覚的に理解できるので、とてもわかりやすく喜ばれます。
そのような「使い方動画」が特典としてついていたら、多少値段が高くても、家から遠くても、その店で買いたいという人が必ず現れます。
このように動画を活用すれば効果的な特典を簡単に作れ、見込み客に自社を選んでもらうことができるようになります。
7. 商品・サービスを売りやすくなる
商品やサービスを販売する方法にはさまざまのものがあります。対面で販売することもありますし、メールやWebサイト上で販売することもあります。もしくは、電話でセールスを行うこともあるでしょう。
しかし、ここで理解しておかなければならないことは、各販売方法の「売りやすさ」です。どの方法が最も売りやすいのでしょうか。
実は各販売方法の売りやすさは以下の順番となっております。
対面>電話>メール>Webサイト
対面での販売が最も売りやすく、Webサイトが最も売りにくいのです。考えてみれば当然なのですが、Webサイトは完全に受け身の手法であり、主導権は買い手側にあります。
一方、対面での販売では、売り手側が相手の反応を見ながら主体的に売り込みを行うことができるので、主導権を持って販売することができます。
ウェブ上でセールスを行う場合、動画は最も有効な販売ツール
このとき、動画はセールスにおいても大きな効果を発揮します。商品やサービスのメリット、購入者の声、販売者の熱い想いなどを収録した「セールス動画」を活用することで、成約率を高めることができます。
では、動画を活用しての販売は、売りやすさでいえばどの位置に入るのでしょうか。答えは以下のようになります。
対面>電話>動画>メール>Webサイト
対面や電話よりは劣りますが、Webサイトやメールよりは売りやすいということです。つまり、ネットショップなどのウェブ上で商売をしている企業にとっては、動画は最も売りやすいツールなのです。
本来は対面や電話でセールスを行うことが一番いいのですが、ウェブ上でクロージングまでもっていきたい場合は、動画を活用することが一番効果的なのです。
動画を活用すれば、あなたの分身がセールスを行ってくれる
また、対面や電話では、販売することに自らの時間がとられたり、人件費がかかったりしてしまいます。一方、動画であれば一度収録してしまえば、セールスに時間をとられることもないし、動画という自らの分身が勝手に売り込みを行ってくれるので、他に人件費もかかりません。
こう考えると、ただWebサイトやメールで販売を行うよりも商品・サービスが売りやすく、セールスに動画を活用することのメリットがわかると思います。
動画により接触回数を増やすことで、対面や電話でのセールスも上手くいく
さらに、実は対面や電話で販売する場合にも、動画は効果を発揮することができます。それは、セールスを行う前に動画で信頼関係を築いておくというものです。
つまり、上記で出てきた「ファンづくり動画」で見込み客との接触回数を増やし、先に信頼関係を築いておいて、その後セールスは対面や電話で行えばいいのです。
人は接触回数が多いほど、その人に好感を抱きやすくなるのです。これは心理学では「ザイオンス効果」や「単純接触効果」と呼ばれていますが、そんなに難しく考えなくても感覚的にわかるはずです。
何度も会っている人の方が初めて会う人よりも親近感があり、人柄もわかっているので信用できると感じるはずです。
そのため、動画を使うことで事前に接触回数を増やし、信頼性を高めておくことで、後の対面や電話でのセールスが行いやすくなるのです。
以上、ここまで見てきたように動画をマーケティングに取り入れることには、多くのメリットがあります。
多くの企業が上手く活用できていない今だからこそ、戦略的に動画マーケティングに取り組めば、競合他社を大きく引き離すことができるのです。
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