今回は経済学について説明していきます。この文章を読むことで、「経済学の概要」と「経済学と経営学の違い」などについて学ぶことができます。経済学とは何か「経済を学問する」という時、どのようなことを思い浮かべるでしょうか?テレビのニュースでは毎日のように「日本の株価が値上がりした」「日経平均株価が下落し……
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経済とはカネ、モノ、サービスの流れのことであり、その法則性を考えるのが経済学という学問です。とはいえ、これだけではまだ経済学がどんなことを考える学問なのか、はっきりとは見えてこないでしょう。そこで、ここでは経済学を定義する10個の大きな原理について見ていきます。アメリカの経済学者であるニコラス・グレ…
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今回は、科学的な経済学について説明していきます。この文章を読むことで、経済学を科学足らしめるための「科学的な方法」「仮定について」学ぶことができます。科学的な方法とは何か「経済学とは科学である」こんな風に言うと人によっては「あれ?経済学って文系だよね?」と思う人もいるかもしれません。しかし、科学的か…
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今回は経済モデルについて説明していきます。この文章を読むことで、経済モデルの概要と「フロー循環図」「生産可能性フロンティア」について学ぶことができます。経済モデルの役割経済モデルは図や式で出来ている「経済を簡略化したもの」を指します。経済的事象を簡単に理解するためには、現実はあまりに複雑で余計な情報…
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今回はミクロ経済学とマクロ経済学について説明していきます。この文章を読むことで、ミクロ経済学とマクロ経済学、それぞれの概要とその関係性について学ぶことができます。ミクロ経済学とは「家計や企業の意思決定のプロセスや法則、そしてそれらの相互関係についての研究をする学問」、それがミクロ経済学です。ミクロ経…
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経済について何かしらの研究が提出されたのは、トーマス・マンの『外国貿易によるイングランドの財宝』などの重商主義学説でした。その後、18世紀後半のフランスで発生した、農業こそが富の唯一の源だとする重農主義などを経て、「経済学の父」アダム・スミスが『国富論』を著したことで経済学がはじまります。ここではそ…
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今回は、実証的分析と規範的分析について説明していきます。今回の文章を読むことで、実証的分析と規範的分析の違いや使い分けについて学ぶことができます。どうなっているか/どうあるべきか経済学者が政策立案について何かを語る時、どうなっているのかを論じる実証的見地と、どうあるべきかを論じる規範的見地というもの…
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政策立案者は時に経済学者にアドバイスを求めます。しかし、複数の経済学者に意見を求めると、往々にしてその内容には食い違いがあり、場合によっては同じ事象に対して全く逆のアドバイスが提供されることもあります。これには大きく二つの理由が考えられます。1.科学的判断にズレがある2.価値観にズレがあるこれらにつ…
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今回はグラフの用法について説明していきます。この文章を読むことで、グラフを用いる目的やグラフ解析で注意すべき問題について学ぶことができます。グラフを用いる目的とは経済学上必要になる概念の多くは数値化できるものです。その数値を視覚化するグラフは大きく2つの役割持っています。1.わかりやすく説明する2….
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今回は生産可能性と比較優位、特化と交易について説明していきます。この文章を読むことで、「生産分野を特化して交易するメリット」や「生産可能性を知ったうえで比較優位性を把握する必要性」について学ぶことができます。私たちは支え合って生きている「人は一人では生きてはいけない」とは世間でよく使われる常套句です…
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今回は、日本が貿易すべきかどうかについて説明していきます。この文章を読むことで、「比較優位と貿易」と「どのような場合において日本は貿易をするべきか」について学ぶことができます。比較優位と貿易比較優位は「取引の参加者間で機会費用を比較した場合に優位にあること」を言います。この理論は18世紀末から19世…
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今回は市場と競争について説明していきます。この文章を読むことで、理想的な競争状態や独占状態がもたらす影響について学ぶことができます。市場・競争・競争市場市場とは、それぞれの財をやりとりする買い手と売り手の集合体を意味します。需要を作り出すのが買い手、供給を行うのが売り手です。しかし、この需要と供給を…
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今回は需要について説明していきます。この文章を読むことで、「需要と価格の関係」や「需要に影響を与える変数」について学ぶことができます。需要と価格は連動している需要とは買い手が買いたいと思う欲求を指し、その買いたいと思い、かつ買うことのできる量を「需要量」と言います。需要量は数多くの変数によって変化し…
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今回は供給について説明していきます。この文章を読むことで、「供給と価格の関係」や「供給に影響を与える変数」について学ぶことができます。供給と価格は連動している供給量とは売り手が売りたいと思い、かつ売ることのできる量を言います。この供給量を決定する要素は実にたくさんあります。しかし、需要量の時と同様に…
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今回は「均衡」について説明していきます。この文章を読むことで、市場が価格を均衡させるメカニズムを学ぶことができます。市場は価格を均衡させる市場は需要と供給、つまり「買いたい」という気持ちと「売りたい」という気持ちによって成立しています。この二つの気持ちが出会ったときに生まれるのが取引であり、市場はこ…
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今回は均衡変化の分析について説明していきます。この文章を読むことで、均衡変化を分析するときの3段階のアプローチについて説明しています。均衡を分析するための3段階市場は需要と供給で成立しており、2つが均衡するところで価格が決定されます。これはほとんどの自由市場において法則となっています。均衡価格に対し…
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今回は価格と資源配分について説明していきます。この文章を読むことで、価格の持つ「資源配分の問題に解を出すための機能」と「財の生産者、生産量を決定する機能」について学ぶことができます。価格の決定が資源配分を行う経済において資源の希少性は常に大きな課題です。5人の友人グループの目の前に1つのケーキがあっ…
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今回は価格規制について説明していきます。この文章を読むことで、価格規制が市場にもたらす影響について学ぶことができます。政策のジレンマ政策は市場に対してよりよい結果をもたらすこともあれば、逆の効果を示す時もあります。経済は政府と企業、そして家計によって成立しています。「経済学の父」アダム・スミスは、こ…
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今回は「税金」について説明していきます。この文章を読むことで、「税金の性質」や「税の帰着」について学ぶことができます。政府と税金の関係アメリカ合衆国やロシア連邦、日本や韓国、ルクセンブルクやバルバドスなど、政府と名のつくすべての組織は税金を収入として成立しています。道路を作るにも公民館を立てるにも、…
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今回は弾力性と税の帰着について説明していきます。この文章を読むことで、税の帰着を決定するための価格弾力性について学ぶことができます。税の負担はどのように決まるのか課税をするとき、政府から見れば買い手に課税しようが売り手に課税しようが、結局入ってくる収入は変わりません。また、市場に対しての影響も、課税…
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今回は弾力性について説明していきます。この文章を読むことで、「弾力性の概要」と「価格弾力性に影響を与える要因」などについて学ぶことができます。どれだけ変化するのか需要曲線や供給曲線の点が移動する時、重要なのは右か左どちらに移動するのかという問題だけではありません。そこには当然「どれだけ移動するのか」…
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今回は消費者余剰について説明しています。この文章を読むことで、「消費者余剰がどのような場面で用いられるか」や「消費者余剰の計測方法」について学ぶことができます。厚生経済学の問題私たちは自分が消費者になった時、その財が「もっと安くなればいいのに」と思います。対して自分が生産者になると、「もっと高く売れ…
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今回は生産者余剰について説明していきます。この文章を読むことで、生産者余剰の概要や測定方法について学ぶことができます。生産者余剰を考える資源配分の経済的福祉への影響力を考える厚生経済学において、消費者余剰とともに重要な概念が生産者余剰です。これは、売り手がコストと価格を照らし合わせて、財・サービスの…
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今回は市場の効率性について説明していきます。この文章を読むことで、「市場の効率性を測る指標」や「公平な市場、効率的な市場」について学ぶことができます。市場の効率性をはかる指標市場の効率性をはかるには総余剰について考える必要があります。資源配分の影響を研究する厚生経済学にとって、消費者余剰と生産者余剰…
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今回は市場均衡の評価について説明しています。この文章を読むことで、「均衡点が市場の総余剰と効率化を最大化しているかどうか」について学ぶことができます。市場の総余剰は最大か市場の総余剰は、消費者余剰と生産者余剰の合計によって求められます。座標平面上で言えば、需要曲線よりも下、価格よりも上の部分が消費者…
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今回は税と効率性について説明していきます。この文章を読むことで、「効率的な税とは何か」について学ぶことができます。効率的な税とは何か政府は市民に課税することで収入を得、公共サービスなどのコストに充てていきます。この税金を課す時に考慮するべき大きな要素が「効率性と公平性」です。ここでは効率的な税とは何…
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今回は税と公平性について説明していきます。この文章を読むことで、「どのような課税が平等なのか」という問題について学ぶことができます。税が公平であるとは税金を課す対象を決めるとき、「一概に消費者に課せばいい」とか「生産者に課せばいい」とかということは言えません。もちろん効率の問題だけを考えれば、答えが…
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今回は効率と公平のトレードオフについて説明していきます。この文章を読むことで、「税制においての効率と公平の問題」について学ぶことができます。効率と公平、どちらを優先する?税制について議論する時、効率と公平の問題はしばしば衝突を起こします。効率と公平、この二つが税制にとって重要なポイントであることには…
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今回は外部性について説明していきます。この文章を読むことで、市場の機能不全による外部性について学ぶことができます。市場は失敗する経済学の十大原理は「通常、市場は経済活動を組織する良策である」と言っています。つまり、市場の参加者が自分の欲望に従って合理的に行動しさえすれば、「見えざる手」は市場を良い方…
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今回は外部性に対する公共政策について説明していきます。この文章を読むことで、市場が機能不全を起こしたときに政府が講じる政策について学ぶことができます。二つの政策市場が機能不全を起こした時に発生する外部性。この対策として政府が講じることのできる公共政策には2つの種類があります。それは「指導・監督政策」…
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今回は経済の所得と支出について説明していきます。この文章を読むことで、「マクロ経済学の概要」と「経済における所得と支出の関係」について学ぶことができます。ミクロ経済学とマクロ経済学私たちの日々の消費生活は、何も三軒隣までの家計によって決定付けられているわけではありません。消費税が決定されるのは政府の…
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今回はGDPについて説明していきます。この文章を読むことで、国内総生産の測定や定義について学ぶことができます。国内総生産を測定するには国内総生産は、その国の経済の状況を知るには最も分かりやすい尺度の一つです。では、この国内総生産はどのようにして測定するのでしょうか?詳細な方法は各国とも非公開となって…
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今回はGDPの構成要素について説明していきます。この文章を読むことで、GDPの恒等式と各構成要素について学ぶことができます。GDPの恒等式経済指標として最も重要なものの一つ、国内総生産(GDP)は4つの要素が積み重なって計算されています。それを示すのが次の数式です。Y(GDP)=C(消費)+I(投資…
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今回は実質GDPと名目GDPについて説明していきます。この文章を読むことで、実質GDPと名目GDPの概要と使い分けについて学ぶことができます。GDPが増加するときの二類型国内総生産、GDPが増加するときは次の二つのいずれかが起きていると言えます。・その経済における財・サービスの生産量が増加している・…
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今回はGDPデフレーターについて説明していきます。この文章を読むことで、GDPデフレーターの求め方とインフレ率の計算について学ぶことができます。GDPデフレーターとはGDPデフレーターは「財・サービスの価格変動のみを数値に反映させるためのツール」です。この数値の変動を見ることで、物価水準とインフレ率…
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今回は、GDPは経済厚生の良い尺度かどうかについて説明していきます。この文章を読むことで、「GDPの理解において重要なこと」について学ぶことができます。GDPと経済厚生国内総生産、GDPは一国の経済厚生を理解するのに非常に重要な指標です。これはもはや経済学の世界のみならず、一般にも行き渡っている理解…
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今回は消費者物価指数について説明していきます。この文章を読むことで、「消費者物価指数の概要」と「消費者物価指数に基づいたインフレ率の求め方」について学ぶことができます。物価という視点大卒初任給30600円。これだけを聞くととても生活できるような金額ではありません。今の学生の中でこの賃金をみて「この会…
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今回は、生計費測定の3つの問題について説明していきます。この文章を読むことで、消費者物価指数に誤差を引き起こす3つの問題について説明しています。消費者物価指数が機能不全を起こす時異なる時間軸の物の価格を比べる際の重要な尺度となる消費者物価指数(CPI)ですが、いかなる場合も正確に生計費の変化を測定で…
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今回はGDPデフレーターと消費者物価指数について説明していきます。この文章を読むことで、GDPデフレーターと消費者物価指数の違いについて学ぶことができます。GDPデフレーターと消費者物価指数の違いGDPデフレーターは「名目GDP(当年のGDPを示す)を実質GDP(基準年の価格で計算したGDPを示す)…
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今回はインフレ影響に対する経済変数補正について説明していきます。この文章を読むことで、一般物価指数の使い方や物価スライド制について学ぶことができます。一般物価指数の使い方GDPデフレーターや消費者物価指数のような「一般物価指数」は、それぞれGDPや消費者の消費性向などをもとに計算されます。では、これ…
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今回は実質利子率と名目利子率について説明していきます。この文章を読むことで、インフレ率と利子率と購買力の関係について学ぶことができます。あなたは本当にお金持ちになったのか?銀行にお金を預けると、それだけで利子がついて預金額が増えます。例えば、契約時に年率1%(現在の日本ではあり得ないことですが)で口…
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今回は世界の国々の経済成長について説明していきます。この文章を読むことで、世界の貧富の格差や経済成長率について学ぶことができます。国内の格差、世界の格差、時代の格差日本ではバブル崩壊後から「貧富の格差」「格差社会」といった言葉がキーワードにあがることが多くなりました。アメリカに至ってはその格差が深刻…
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今回は生産性について説明していきます。この文章を読むことで、生産性の概要とその決定要因について学ぶことができます。各国の貧富の差の原因世界は貧富の差であふれています。日本の歌舞伎町で食べ物がゴミ箱に育てられるのと同じ日、同じ時間にアフリカでは飢えて死んでしまう人間がいます。このような状況が生まれる事…
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今回は経済成長と公共政策について説明していきます。この文章を読むことで、「政策によっていかに生産性を高めるか」について学ぶことができます。経済成長に対して政府ができること経済成長は生産性に依存しており、生産性は人的資本、物的資本、天然資源、技術知識の4つに依存しています。これらを労働者側が直面する問…
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今回は失業について説明していきます。この文章を読むことで、「失業の意義」と「失業率」について学ぶことができます。失業の個人的意義個人にとって失業とは、人生の経済面において想像もしたくない恐ろしい出来事と言えます。土地収入があるだとか、銀行に預けたお金の利子で生活できるなどという場合を除いて、世の中の…
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個人にとって経済的に恐ろしい状況である「失業」は、国全体の経済活動においても影響力があります。そのため、各国は「失業率」という数値を測定し、それによって自国及び他国の経済状況を分析します。では、この失業率とはどのようにして算出されるのでしょうか。労働統計における分類方法まずは、「労働統計におけるデー…
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今回は摩擦的失業と構造的失業について説明していきます。この文章では、失業を説明する際に知っておくべき概念として「摩擦的失業」と「構造的失業」について学ぶことができます。理想と現実のギャップ「自然失業率」という経済学上の概念は、「失業は本来的になくならない」ということを意味しています。しかし、経済学は…
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今回は職探しと失業保険について説明していきます。この文章を読むことで、「摩擦的失業がなくならない理由」や「公共政策と職探しの関係」について学ぶことができます。なぜ職を探すのか?現在の日本では、大学生はある時期になればこぞって合同説明会に出かけ、血眼になって職探しをするのが慣例になっています。あるいは…
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今回は金融システムについて説明していきます。この文章を読むことで、「希少性の問題を解決するための金融システムの役割」について学ぶことができます。金融システムの構成要素金融システムとは「貯蓄と投資を繋ぐための経済制度全般」です。Aさんの貯蓄をB社の設備投資に回す際に、それを実現するために必要な経済制度…
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金融システムを構成する金融市場と金融仲介機関のうち、「金融市場」において重要なのが債券市場と株式市場の2つの市場です。以下では、経済における金融市場のポジションについて考えるとともに、この2つの市場について少し詳しく解説していきます。金融市場のポジション金融市場は上図のような位置付けにあります。貯蓄…
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今回は金融仲介機関について説明していきます。この文章を読むことで、金融仲介機関の役割と重要な2つの機関について学ぶことができます。金融仲介機関の役割貯蓄と投資の繋ぎ役を担う「金融システム」。これを構成する要素が金融市場と金融仲介機関です。金融市場では、資金提供者は自ら資金提供先を選び、貯蓄と投資は直…
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今回は経済学の重要な恒等式について説明していきます。この文章を読むことで、金融システムの役割について恒等式を用いて学ぶことができます。金融市場の重要性経済を考える上で、金融市場についての理解はとても重要なことです。なぜなら、金融市場は「経済成長やGDPの値の決定要因となり得る」からです。これについて…
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今回は貯蓄と投資について説明していきます。この文章を読むことで、「個人と経済学において、どれほど貯蓄・投資の意味が違うのか」について学ぶことができます。個人レベルの貯蓄と投資の意味個人レベルで貯蓄といえば、「貯金」を意味することが多いかもしれません。投資になるとFX投資や株式投資、不動産投資などいろ…
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今回は貸付資金市場について説明していきます。この文章を読むことで、貸付資金市場における需要と供給、需給曲線の見方について学ぶことができます。貸付資金市場を考える前に本来、貸付資金市場は他の市場と関連しながらその様子を変えていきます。しかし、それを全て追っていくときりがないので、ここでは「世の中には貸…
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今回は貯蓄インセンティブについて説明していきます。この文章を読むことで、政策と貯蓄の関係について学ぶことができます。政策と貯蓄の関係経済学の十大原理の中には「一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している」とあります。これから「生産性が生活水準に如何にダイレクトに関わってくるか」がわかると思…
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今回は投資インセンティブについて説明していきます。この文章を読むことで、「政策と投資の関係」「貯蓄・投資への政策の有効性」について学ぶことができます。政策と投資の関係一国の生活水準、例えばGDP値や経済成長率などは、生産性の質によって大きく変動します。この生産性を高める要因として、貯蓄の他に「投資」…
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今回は財政赤字と財政黒字について説明していきます。日本はまさに財政赤字大国です。政府の収入の半分近くが国債で賄われており、毎年のように政府負債(過去の政府の借入金の累積)を積み重ねています。これは単純に、政府の収入を政府支出が上回ると起きます。逆に言えば、税収が政府支出を上回れば財政黒字となり、その…
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今回は貨幣について説明していきます。この文章を読むことで、「世界が物々交換にならないわけ」や「経済学における貨幣」について学ぶことができます。世界が物々交換にならないわけ買い物をするとき、「どうしてお金を払うんだろう」と思ったことはありませんか?「そんな当たり前のことにどうして疑問をもつんだ」と思う…
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今回は中央銀行について説明していきます。この文章を読むことで、「なぜ中央銀行が必要か」「中央銀行の役割」について学ぶことができます。なぜ中央銀行が必要か日本には日本銀行、アメリカには連邦準備制度、イギリスにはイングランド銀行など、世界各国には「中央銀行」と呼ばれる銀行が存在します。この銀行には様々な…
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今回は貨幣価値と物価水準について説明していきます。この文章を読むことで、貨幣数量説の考え方を基にした貨幣価値について学ぶことができます。私たちの生活と貨幣価値1957年4月に発売された「お口のエチケットガム」、グリーンガムは6枚入りで20円でした。しかし、2014年にリニューアルして登場したグリーン…
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今回は貨幣市場の均衡について説明していきます。この文章を読むことで、「貨幣市場は何でできているか」「貨幣市場はいかにして均衡するか」について学ぶことができます。貨幣市場は何でできているか貨幣市場では貨幣量を取引量、貨幣価値を価格として、需要と供給の関係が成立しています。この市場では、例えばビールやリ…
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今回は貨幣数量説と調整過程の概略について説明していきます。この文章を読むことで、「貨幣注入が何を引き起こすか」について学ぶことができます。貨幣数量説の最も簡単な説明18世紀前半のヨーロッパに端を発し、現在の経済学にまで大きな影響を及ぼしている貨幣数量説。これを定義すると「利用可能な貨幣量が物価水準を…
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今回は古典派の二分法と貨幣の中立性について説明していきます。この文章を読むことで、「貨幣量の変化が経済に及ぼす影響」と「古典派の二分法の考え方や使い方」について学ぶことができます。貨幣量の変化の影響力貨幣供給量が変動すると、それに従って均衡する貨幣量と貨幣価値、物価水準が変動します。これは貨幣数量説…
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今回は貨幣の流通速度と数量方程式について説明していきます。この文章を読むことで、経済学における貨幣の流通速度について学ぶことができます。経済学における速度「速度」というと日常生活では物理的な意味、つまり走る速度や投げる速度を意味します。しかし、経済学においては少し意味が違います。「貨幣の流通速度」と…
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今回は景気後退と不況について説明していきます。この文章を読むことで、「より早い景気後退・不況の脱却のために必要なこと」について学ぶことができます。これまでの日本、最近の日本日本は敗戦後、世界が目をみはるスピードで経済成長を遂げ、高度経済成長期(1954年から1973年の19年間)を経て、世界第2位の…
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今回は経済変動の重要な3事実について説明していきます。この文章を読むことで、「経済の短期変動を理解する上で大前提となる3つの重要な事実」について学ぶことができます。ありふれた短期変動経済活動における短期の変動は、いつの時代にもどこの国にも起こり得ます。毎年の経済活動を考えることは、より長いスパンで経…
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今回は短期の経済変動について説明していきます。この文章を読むことで、「短期変動を分析する際に必要なこと」について学ぶことができます。私たちが知りたいこと「経済は時間が経つにつれて変化する」と言うのと、『平家物語』が冒頭で「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という文言の間には、何の違いもありません…
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今回は総需要と総供給のモデルについて説明していきます。この文章では、「名目変数と実質変数の間にある関係性を分析するためのモデル」について学ぶことができます。財・サービス産出量と平均物価水準古典派が経済を分析するときに使う実質変数と名目変数の分離=古典派の二分法は、長期経済を分析するときには役に立ちま…
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今回は総需要曲線について説明していきます。この文章を読むことで、「総需要曲線の概要」と「総需要曲線をシフトさせる要因」について学ぶことができます。総需要曲線のカタチ総需要曲線は右下がりの曲線です。総需要と総供給のモデルでは、縦軸に物価水準、横軸に産出量をとっているので、物価水準が上昇すると総需要にお…
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今回は総供給曲線について説明していきます。この文章を読むことで、「総供給曲線の概要」と「長期の総供給曲線のシフト要因」について学ぶことができます。総供給曲線のカタチ長期の場合にも短期の場合にも右下がりのカタチをとる総需要曲線に対し、総供給曲線はどのようなカタチをとるのでしょうか。座標軸にとる数値は総…
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今回は「短期の総供給曲線が右上がりの理由」について説明していきます。この文章を読むことで、「短期における物価指数と総供給量の関係」「なぜ物価水準が総供給量に関係するのか」について学ぶことができます。短期における物価指数と総供給量の関係長期の総供給曲線については古典派の二分法が適用できるため、物価指数…
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今回は「なぜ短期の総供給曲線はシフトするのか」について説明していきます。この文章を読むことで、「短期の総供給曲線のシフト要因の考え方」「物価水準が総供給曲線に及ぼす影響」について学ぶことができます。短期の総供給曲線のシフト要因の考え方長期であっても短期であっても、同じ総供給曲線であれば、基本的にはシ…
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今回は、総需要曲線と総供給曲線のシフトの影響について説明していきます。この文章を読むことで、総需要曲線と総供給曲線、それぞれのシフトの影響とそれに対して政府ができることについて学ぶことができます。考察の前提総需要曲線と総供給曲線のシフトの影響について考える前に、理解しやすいよう「考察のための前提」を…
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今回は閉鎖経済と開放経済について説明していきます。この文章を読むことで、「閉鎖経済と開放経済の違い」「閉鎖経済から開放経済に移行する際に検討が必要な要素」について学ぶことができます。閉鎖経済と開放経済の違いとは閉鎖経済と開放経済の違いを端的に言うと「外国との取引の有無」です。例えば、ミクロ経済という…
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今回は、財の国際フローについて説明していきます。この文章を読むことで、「貿易収支の考え方」や「貿易収支の変動要因」について学ぶことができます。言葉の定義開放経済を理解する上で重要な要素の一つに、「輸出・輸入・純輸出」の一連の変数があります。これらについて議論する前に、まずはそれぞれの言葉の定義につい…
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今回は金融資源の国際フローについて説明していきます。この文章を読むことで、「純資本流出の概要」や「純資本流出に影響を与える変数」について学ぶことができます。純資本流出とは開放経済の消費者は、財・サービスをやりとりする輸出入や貿易収支の市場に参加しています。同時に彼ら(私たち)は金融の国際市場にも参加…
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今回は純輸出と純資本流出の均等について説明していきます。この文章を読むことで、純輸出=純資本流出が恒等式になる理由について学ぶことができます。双子の不均衡輸出額から輸入額を差し引いた数値である「純輸出」。対して、国内から海外への資産流出額から、海外から国内への資産流入を差し引いた数値である「純資本流…
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今回は国際フローの貯蓄と投資の関係について説明していきます。この文章を読むことで、「開放経済における貯蓄と投資」について学ぶことができます。開放経済における貯蓄と投資貯蓄が増加すると経済の資本ストックが増加し、投資の増加につながります。すると、「供給側の生産性が向上し経済成長につながる」というのが閉…
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今回は実質為替相場と名目為替相場について説明していきます。この文章を読むことで、「国際価格の概要」「名目為替相場と実質為替相場の関係性」について学ぶことができます。国際価格とは開放経済、すなわち海外との取引を前提としたマクロ経済においては、一国のみの経済を考えていた場合とは決定的に違う点があります。…
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今回は購買力平価(PPP)について説明していきます。この文章を読むことで、「購買力が平価になる理由」「購買力平価と為替相場の関係」などについて学ぶことができます。購買力が平価になる購買力平価(purchasing-power-pairtity)は、購買力が平価になる法則を示します。これは、例えば1万…
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日本の企業数は大企業も中小企業も全て含めると421万社もあります。そのうちの99.7%、419.7万社は中小企業に分類されます。中小企業の定義は各業態で変わりますが…製造業であれば資本金3億円以下または従業者数300人以下を、卸売業なら1億円以下または100人以下、小売業なら5000万円以下また…
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経済の波とは「景気変動・景気循環」と呼ばれるもので、経済全体を見たときに観察できる循環的な変動を示します。この経済の波を分析する際に使う視点が2局面分割と4局面分割です。まずはこの二つについて見ておきましょう。2局面分割日本政府が現在発表する際に使っている景気循環の分析手法が、この2局面分割です。2…
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今回は戦後の日本経済の歩みについて説明しています。この文章を読むことで、戦後日本経済の流れについて学ぶことができます。戦後日本経済の流れ第二次世界大戦の敗戦国となった日本は、その後どん底から這い上がり、「東洋の奇跡」と言われるほどの急成長を遂げ、瞬く間に世界でも有数の経済大国になります。しかし、19…
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今回は株価指数について説明していきます。この文章を読むことで、「株価指数の概要」「世界の株価指数」について学ぶことができます。株価指数の意味株価指数とは株式市場全体の動向を示す指標です。東証一部・大阪一部というのは、東京証券取引所や大阪証券取引所の最も厳しい上場基準を満たした企業のみが参加できる株式…
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