このパートでは、経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーのマネジメント理論を基に、経営の基礎について学べます。
まずはじめに、私は全てのビジネスパーソンが経営・マネジメントを学ぶ必要があると考えます。これは企業の経営者であろうが起業家であろうが一般のサラリーマンであろうが同じです。何故なら、理由は大きく三つあります。一つは、意思決定の為の判断基準を設けるためです。ビジネスの場では大なり小なり全ての人間が意思決…
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経営を学んだからといってすぐに仕事で成果を出せるようになるとは限りません。中には経営・マネジメントの知識なんか学んでも実際の仕事には全く役に立たないという人がいます。しかし、その人は実際に経営・マネジメントを学んだことがあるのでしょうか。おそらく実際はしっかり学んだこともないのに、想像でものを言って…
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経営やビジネスを学ぶ場合、多くの分野でそうであるのと同様に、基本と原則を学ばなければなりません。どういうことかと言いますと、何かを学ぶ場合はその内容がいつの時代においても、どんな場合においても通用するものなのかということが大事になります。例えば、今スマートフォンが世界的に主流になってきているからとい…
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近年のビジネス環境は、ITの普及やグローバル化によってとても複雑になってきています。単純労働はコンピューターや海外の安い労働力に取って代わられ、一部の知識労働も優秀な外国人にアウトソーシングされる時代です。そんな現代においてビジネスパーソンに求められていることは他でもなく、成果をあげることです。しか…
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成果をあげるにはまず自らをマネジメントすることから始めなければなりません。自分をマネジメントできない者が他人や仕事をマネジメントすることはできません。他人や仕事をマネジメントすることができなければ成果をあげることは難しいです。よって成果をあげるには自らをマネジメントすることが重要になります。では自ら…
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人は強みによってのみ成果をあげることができます。弱みを克服することではなく強みを伸ばすことによって成果を上げるのです。日本の教育では全ての教科を人並みに出来るようにすることに注力しています。したがって多くの人が弱みを克服しようと必死に努力をしています。しかし、弱みを克服しても人並みにしかならないこと…
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自らの強みを知ることと同様に自らが得意とする仕事の仕方を知ることも重要です。一般には、特に組織で働く人では、仕事の仕方には唯一正しい方法があると思い込んでいる人が多いです。しかし、実際にはその人に合った仕事の仕方というものがあります。それは個性であり、これもフィードバック分析で明らかになります。早い…
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自らをマネジメントする上で、時間を管理することは重要です。時間はあらゆる資源の中でも最も貴重なものです。なぜなら時間だけは一日24時間と常に限りがあり、それを増やすことも他のもので代替することもできないからです。そこで、この最も貴重な資源である自らの時間を管理することが、成果をあげる上では欠かせない…
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また自らコントロールできる非生産的な活動以外にも、マネジメントの欠陥によって起こる時間の浪費があります。それは大きく以下の4点です。第一は、周期的な混乱や繰り返し起こる混乱からくる時間の浪費の問題です。例えば、棚卸しの際に起こる在庫管理の問題などです。こういった問題に毎回個別に対応していくのは時間の…
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成果をあげる為に大切な要素は集中するということです。これは最も重要なことから始め、一度に一つのことしか行わないということです。人は何も考えていないと、やりやすいことから手をつけてしまいがちです。しかし、最も重要なことを見極めて、それを行うことから始めなければなりません。また、一度に複数のことに手をつ…
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成果をあげる為には、常に貢献に焦点を合わせなければなりません。実際、努力に焦点を合わせる人は多いのですが、貢献に焦点を合わせている人は少ないように思います。例えば「毎日遅くまで残業しているのに評価してもらえない」や「あんなに時間をかけてプレゼンの準備をしたのに、コンペで負けてしまった」などと言ってい…
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すでに自らの強みを知る必要性に関しては述べてきましたが、成果をあげるためには人の強みを生かすことも重要です。特に人事においては強みに焦点を合わせることがとても重要です。弱みを最小限に抑えるのではなく、強みを最大限に発揮させることが大事です。組織の利点は個人の弱みを意味のないものにすることができること…
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現代のビジネスパーソンはあらゆる場面で意思決定に迫られます。これは例えば企業経営者や起業家にとっては毎日の経営判断であり、人事担当の会社員にとっては人事異動や新規採用であったりします。この意思決定こそがビジネスパーソンにとって最も重要な仕事になります。正しい意思決定を行うために経営・ビジネスを学ぶ必…
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③何が正しいかを考える意思決定においては何が正しいかを考えなければなりません。これは誰が正しいか、何が受け入れられやすいかという観点からスタートしてはならないということです。いずれは妥協が必要な場面が訪れるので、満たすべき必要条件を満足させる上で何が正しいかを知らなければ、正しい妥協と間違った妥協を…
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⑤フィードバックの仕組みを作る意思決定はなるべく正しいものになるべく慎重に行わなければなりません。しかし、意思決定を行うのは人間です。人間は必ず間違いを犯します。また、一度行った意思決定がそのときには正しいものでも、時間の流れによって現実に則さなくなってくることもあります。したがって、決定を現実に照…
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⑦満場一致に注意する意思決定を行う際、多くの場合意見の一致を試みます。会議でも満場一致において決定を行うことが多々あると思います。しかし、今日私たちが直面する課題は満場一致で決められるものではありません。相反する意見の衝突、異なる視点との対話、異なる判断があって初めて良い決定が行えるのです。したがっ…
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ビジネスパーソンにとってはコミュニケーション能力は欠かせないと言われます。これは職場でも取引先でも多くの人と関わるので当然のことです。就職活動の面接でも学生のコミュニケーション能力をはかる面接官は多いです。しかし、ただ人と仲良くお話しができることがコミュニケーション能力ではありません。特にビジネスに…
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近年、「リーダーシップのあるトップが少ない」や「リーダー不在」など、そういった言葉をよく耳にします。ところであなたがリーダーシップと聞くとき、どんなものを思い浮かべますか?おそらくカリスマ性があり力強く、ときには強引に大衆を引っ張っていく、そんな人のことを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、リ…
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マネジメントとは一体なんでしょうか。よくマネジメントとは「管理」することだと思われています。しかし、実際にはそんな狭い範囲のものではありません。マネジメントの役割は組織の存在意義に深く関わるものです。組織とは社会の機関であり、自らの機能を果たすことにより、社会・コミュニティ・個人のニーズを満たすため…
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企業には多くの機能があります。例えば、労働力や資本を効率的に管理することもその一つです。しかし、企業の目的は顧客を創造することです。この顧客を創造するという目的から見てみると、企業の真に基本的な機能は二つであることがわかります。その二つとはマーケティングとイノベーションです。このマーケティングとイノ…
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企業に働く者は、皆がそれぞれ自社の事業に対して漠然と定義を持っていると思います。そしてその定義に基いて色々な部署で、あらゆる階層で意思決定が行われていると思います。しかし、皆がそれぞれ漠然と考えている事業の定義がそれぞれ異なっていたらどうでしょうか。それぞれが正しいと思って行っている行動に、全体とし…
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近年、全てのビジネスパーソンに起業家的な資質が必要だと言われています。これはもちろん企業で働く人全てに当てはまることではありますが、これは別の言い方をすれば、全てのビジネスパーソンは「自らの成果に責任を持たなければならない」ということだと思います。起業家は成果をあげられなければ生活の糧を得られないの…
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マネージャーと聞くとどんな人を思い浮かべるでしょうか。野球部のマネージャー、芸能人のマネージャー、ホテルの支配人、企業の管理職など色々なところでこの言葉は使われています。ビジネスの場ではよく経営管理者と言われることがあります。しかし、これもマネージャーの本質を表していません。マネージャーとは肩書によ…
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マネージャーにはその業界や職種に関係なく共通の仕事があります。自らが属する業界が建設業界であろうとIT業界であろうと、また営業職であろうと経理職であろうと関係なく、マネージャーには共通したマネージャーだけが行う仕事があります。それは以下の基本的な5つの仕事です。①目標を設定する②組織する③動機づけと…
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マネージャーは生まれつきのものではなく、育つべきものです。マネージャーが必要になったからといってすぐに補填できるものではありません。したがって、明日のマネージャーの育成、確保、技能に体系的に取り組む必要があります。マネージャーの育成にはマネジメント開発が必要ですが、これは組織によっても異なりますし、…
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組織の機能は天才ではなく凡人に非凡な成果をあげさせることにあります。それは人の弱みを無意味化して、強みを最大限に発揮させることです。つまり、組織の良否は成果中心の精神があるか否かによって決まります。そして組織は以下の4点を満たさなければ健全な精神を持っているとは言えません。①組織の焦点は成果に合わせ…
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マネジメントの中でも社長を中心とする経営幹部などのトップマネジメントには他とは違った固有の役割があります。トップマネジメントの役割としての性質は少なくとも4つあり、それはつまり、考える人であり行動する人、人間的な人、表に立つ人です。そしてトップマネジメントの役割は多元的であり、大きく以下の6つの役割…
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