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リーダーシップの基本

近年、「リーダーシップのあるトップが少ない」や「リーダー不在」など、そういった言葉をよく耳にします。
ところであなたがリーダーシップと聞くとき、どんなものを思い浮かべますか?

 

おそらくカリスマ性があり力強く、ときには強引に大衆を引っ張っていく、そんな人のことを思い浮かべるのではないでしょうか。

 

しかし、リーダーシップということを理解するときに最初に知っておかなければならないことは、リーダーシップは資質ではないということです。

 

さらにカリスマ性とは全く関係がありません。
すなわちリーダーシップとは人の性質や性格とは関係がないのです。

 

それではリーダーシップとは何かというと、それは手段です。

 

組織のトップや集団の中心になる人間は、個人の性質に関係なくリーダーシップを発揮しなければならないのです。

 

では、リーダーであることの要件とはなんでしょうか。
リーダーたることの要件は以下の3つです。

 

?リーダーシップを仕事と見ること
?リーダーシップを責任と見ること
?信頼が得られること

 

一つひとつ詳しく見ていきましょう。

 

?リーダーシップを仕事と見ること
カリスマ性があることはリーダーの要件ではありません。
カリスマ性だけで言えば、ドイツや中国の独裁者であるヒトラーや毛沢東も優秀なリーダーであったということになります。

 

彼らは民衆に支持されて独裁者となりましたが、その後は力を利用して無差別に大量虐殺を行うことになります。

 

リーダーシップは何のために発揮されるかが重要なのです。

 

効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見えるかたちで明確に定義し、確立することです。

 

そしてリーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者です。
つまり、上記のことを仕事として意識し、実行しなければならないのです。

 

もちろん妥協が必要になることもありますが、それをする前に何が正しく望ましいかを考え抜かなければなりません。

 

これが第一の要件です。

 

?リーダーシップを責任と見ること
真のリーダーは常に自分に厳しく失敗を人のせいにはしません。
それはリーダーシップが地位や特権ではなく責任であることを知っているからです。

 

そしてリーダーは部下の成功を恐れません。
それは最終的な責任は自らが負うことを自覚しているからです。

 

部下の失敗の責任を自分が負う覚悟があるということは、反対に見れば部下の成功は自らの成功と捉えられるということです。

 

したがって、最終責任を自らが負うという意識がリーダーシップには欠かせません。

 

?信頼が得られること
そもそも周囲の人間に信頼が得られなければ誰もその人についていきません。
人がついてこなければリーダーもへったくれもありません。

 

信頼するということは、好きになることとも、常に同意をすることとも違います。
リーダーが信頼されるということは、その言動が真意であると皆が確信を持てるということです。

 

では周囲に信頼されるためにはどうすればよいのでしょうか。

 

その一つは、真摯さです。
常に周囲に真摯な姿勢を示さなければなりません。

 

もう一つは、一貫性です。
リーダーの信念と言動は一致しなければなりません。
矛盾していてはならないのです。

 

考えてみれば当たり前ですが、リーダーが公言したことと全く違ったことを行っていれば、期待した人間は失望し信頼は失われるでしょう。

 

リーダーシップは真摯さと一貫性に支えられるのです。

 

以上、この3点がリーダーたる基本的であり重要な要件です。
リーダーの位置にある人は、どんな容姿であろうとどんな性格であろうと関係ありません。

 

上記の要件を意識し、手段としてリーダーシップを発揮することが求められるのです。
そしてリーダーシップというものは組織のトップの人間のためだけにあるわけではありません。

 

組織のどの階層にいる人間でも、多くの人と関わりながら仕事をしていると思います。

 

その中で、リーダーシップを発揮し仕事を進めていくことができれば、周囲の人間に評価され、たとえ地位が低くてもリーダーだと認めてもらえるでしょう。

 

そして現代においてリーダーシップを発揮することは、成果をあげるには欠かせない要素となっているのです。


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