基本と原則を学ぶ
経営やビジネスを学ぶ場合、多くの分野でそうであるのと同様に、基本と原則を学ばなければなりません。
どういうことかと言いますと、何かを学ぶ場合はその内容がいつの時代においても、どんな場合においても通用するものなのかということが大事になります。
例えば、今スマートフォンが世界的に主流になってきているからといって、スマホマーケティングコンサルタントなどと名乗る人間が増えています。
この人達はスマートフォンに特化したマーケティングを行うというニッチな市場で勝負をすることによって、他のマーケティングコンサルタントと差別化を計っています。
しかし、このようなスマホマーケティングコンサルタントになりたいからといってスマートフォンに関するマーケティングの知識だけを学んでいる人は、一時は上手くいくかもしれませんがいずれは淘汰されていくでしょう。
何故なら、スマートフォン自体が今後いつまで生き残るのかわからないからです。
つい数年前までフィーチャーフォン(ガラケー)と言われる折りたたみ携帯電話などが主流だった市場は、スマートフォンという技術革新が起こった為に一瞬にして縮小してしまいました。
そのことから分かるように、スマートフォンというコンセプトがいつまでも続いていくという保証はどこにもありません。
また新たな技術革新が訪れれば、スマホマーケティングコンサルタントなる人達は多くが失業するはめになってしまいます。
しかし、マーケティングという大きな分野の知識を学んでおけば、媒体がスマートフォンであろうがフィーチャーフォン(ガラケー)でろうがサイトであろうが、応用がきくので技術革新が起こったとしても対応していくことができます。
またこの場合、ニッチな市場で勝負するという考え方は、ある状況においては基本と原則となる考え方です。
上記の例で言えば、この「ニッチな市場で勝負する」という考え方の方を大事にしていかなければなりません。
マーケティング全体の知識があれば、あとの細かい部分の知識はその都度必要に応じて学習していけばいいのです。
これはフェイスブックでも同じことが言えます。
今はフェイスブックが当たり前のように世界中で使われていますが、国内のSNS市場においてのミクシィを思い出していただければ分かるように、いつ他のサービスに取って代わられるかわからないのです。
日本ではフェイスブックが流行する以前は皆がミクシィを使用していました。
確かにいまだにミクシィはSNS業界で一定のシェアを保っていますが、完全にフェイスブックにシェアを奪われています。
また、新たにLINEもシェアを大幅に伸ばしています。
そう考えると、フェイスブックマーケティングのみを学ぶことの愚かしさが分かると思います。
フェイスブックマーケティングコンサルタントなどという仕事をしている人はいつ失業するかもわかりません。
しかし、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)というコンセプトは今後の時代も残っていくでしょう。
ここではマーケティングを例にとりお話ししてきましたが、どの分野の知識を学ぶにしても基本と原則をまず学ばなければなりません。
そうではなく、流行りに流されて特殊な分野の知識を習得するとしたら、その知識があるとき突然役に立たなくなるということが起きてしまいます。
したがって経営やビジネスを学ぶ場合はまず基本と原則を学ばなければなりません。
そしてこのサイトでは経営、ビジネスの基本と原則を解説していますので、是非じっくり読んで学習していただければと思います。
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