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「ビジネスモデル」の作成

今回はビジネスモデルの作成について説明していきます。

 

この文章を読むことで、ビジネスモデルの必要性と作成方法について学ぶことができます。

 

「ビジネスモデル」の作成

 

ビジネスモデルとは、その事業がどのような仕組みで利益を出していくのかを表したものとなります。

 

具体的には、「どんな商品の流れ」で、「どんな取引の流れ」で「どんな資金の流れ」なのか、ビジネス全体の流れを図式化していきます。

 

ビジネスモデルの作成では、ビジネス全体の流れを図式化していきますので、個々が分断されていては流れになりません。

 

つまり、ビジネスのスタートからゴールまでをつなぐストーリーを作っていくと言い換えることもできます。

 

ストーリーですので、登場人物は一人(自社)だけではありません。従業員、顧客、取引先、支援者など多くの関係者が登場します。

 

そして、それらを巻き込んでコンセプトに共感してもらい、購入してもらい、利益を出していくというストーリーになるのです。

 

この中で、「利益を得るポイント」を明確にしておく必要があります。

 

例えば、映像コンテンツを作成・提供するビジネスでも、映画のように観客から料金を取るビジネスモデルもあれば、テレビにように視聴者からは直接料金を取らず、スポンサーから広告収入を取るビジネスモデルもあるのです。

 

では、実際にビジネスモデルを見ていきましょう。

 

「ビジネスモデル」の作成1

 

上記はネット通販会社のビジネスモデルの例です。製造会社とインターネットショッピングモール運営会社が関連会社です。

 

この例のように、「関係者」「取引の流れ」「商品の流れ」「資金の流れ」が全体像として分かるように、図式化していくことになります。

 

<事例>
Qさんの会社は健康食品の通販会社です。Qさんの会社では顧客ニーズを徹底的に調査して、商品の企画開発を行っています。

 

それができるのも、製造は製造会社に委託し、ホームページの作成・運用はインターネットショッピングモール運営会社に委託しているからです。

 

つまり、Qさんの会社は自社の得意分野である商品の企画開発、顧客管理に特化しているからこそ、良い商品を生み出すことができているのです。

 

今までは大きな借入をすることもなく事業を行ってきたので、事業計画を作成したことはありませんでした。もちろんビジネスモデルを図式化したこともありませんでした。

 

しかし、今回Qさんの父親である先代社長が引退し、Qさんが社長になることとなり、この機会に事業計画書を作成することになったのです。

 

先代の社長はビジネスモデルを図式化せずに自分の頭の中で描いていました。

 

ですが、新社長になったQさんは、従業員との共通認識を得ておく目的で自社のビジネスモデルを図式化し、全従業員に展開することにしました。そうすることで、社員全員が自社の仕事の全体像を理かいしやすくなったのです。

 

また、少ないとはいえ多少は銀行借入もありましたので、銀行への挨拶の際にも事業計画書を提出することにしました。

 

先代の社長の場合は、口頭で説明しても創業者ということもあり納得してもらえていた部分がありましたが、2代目社長としては、「しっかりと会社のビジネスモデルを把握しています」ということを伝えるためにも、事業計画書は必要だったのです。

 

<解説>
Qさんの会社の場合、すでに確立されたビジネスモデルあったので、それを図式化すればよいだけでした。

 

しかし、新規事業の場合などは、ビジネスモデルを図式化する前提として、そのビジネスモデルに実現性があるのか(しっかりしたストーリーになっているか、利益のポイントはどこか)を確認することも重要となります。

 

銀行や取引先に見せる場合に、この点ができていないと取引ができないかもしれないので注意が必要です。

 

まとめ

 

・ビジネスモデルとは、その事業がどのような仕組みで利益を出していくのかを表したもの。

 

・「どんな商品の流れ」で「どんな取引の流れ」で「どんな資金の流れ」なのか、ビジネス全体の流れを図式化していく。

 

・自社が行う業務、関係会社に委託する業務が明確にわかるようにしておく。

 

・ビジネスモデルでは「利益を得るポイント」を明確にしておく必要がある。


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