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身体を使ったコミュニケーション

今回は、プレゼンテーションにおける「身体を使ったコミュニケーション」について説明していきます。

 

この文章を読むことで、「身体を使ったコミュニケーションの種類や方法」について学ぶことができます。

 

身体を使ったコミュニケーションとは

 

スクリーンを使ったプレゼンをしていると、どうしても目線がスクリーンの方を向いてしまい、そこに書いている文字を読んでいるだけになってしまうことがあります。

 

このようなプレゼンは、聴き手の立場に立ってみるとどのように感じるでしょうか?

 

「文字を読んでいるだけなら企画書で良い。プレゼンの意味がない。」「全くこっちを見ないということは自信がないのかな」などと聴き手は感じてしまうはずです。

 

逆に、堂々と聴き手とアイコンタクトを取って話を進めていたらどうでしょうか?

 

こちらの方がプレゼンに興味を持ち、自信があるプレゼンターだと感じるはずです。

 

このように、言葉だけでなくアイコンタクトなどの身体を使ったコミュニケーションも、プレゼンをより良くする一つの手段なのです。

 

 

では、身体を使ったコミュニケーションにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

1.アイコンタクトをする

 

2.ジェスチャーをする

 

3.立った姿勢に気を付ける

 

4.表情に気を付ける

 

5.言葉のトーンに気を付ける

 

アイコンタクトは先ほど説明しましたので、2から詳しく見ていきましょう。

 

2.ジェスチャーをする

 

ジェスチャーとは、身振り手振りで表現することです。

 

ジェスチャーをすることによって、プレゼンの内容がより深く伝わりやすくなります。

 

ここで注意が必要なのは、緊張していたり普段からの癖が出てしまったりして、プレゼンの内容と関係のない動きをしてしまうことです。

 

内容と関係ない場面で頭を掻いたり、あごに手を置いたりすると自信がなく見えることもあれば、逆に尊大に見えることもあります。

 

ジェスチャーは自分の動きが楽だからするのではなく、プレゼンをしっかりと伝えるために行うものだということを忘れないようにしましょう。

 

3.立った姿勢に気を付ける

 

ジェスチャーをしていない時の姿勢にも気を付けましょう。

 

腕を組んでいれば聴き手と壁を作っていることになりますし、後ろで手を組んで休めの姿勢で話していてはダラダラしているように感じてしまいます。

 

プレゼンは、「一方的に話し続ける」というよりは、「聴き手とのコミュニケーションを取る」というイメージで良いのです。

 

よって、立っているときであれば、両手を自然な形で身体の横に下ろしておけば良いでしょう。

 

もちろん、それだけではただ立っているだけになるので、必要に応じてジェスチャーを加えることも忘れないようにします。

 

4.表情に気を付ける

 

プレゼンでの表情は、基本は笑顔です。

 

しかし、内容によっては厳しい表情や悲しい表情にすることによって、聴き手に感情を伝えることができます。

 

一番やってはいけないことは、「無表情であること」と「内容とは別の表情をしてしまうこと」です。

 

例えば、開発秘話の情熱的な話をする場面で緊張している顔をしていては、本当に情熱があったのかと疑われてしまいます。

 

話の内容に合わせた表情をすること」は、感情を伝えるためにはとても重要なのです。

 

5.言葉のトーンに気を付ける

 

身体を使ったコミュニケーションというと、身体の事だけのように思うかもしれませんが、言葉のトーンに気をつけることも大切です。

 

強調したいところでは大きな声にしてみたり、秘密の事を話すときには声のトーンを落としてみたりと、抑揚をつけて話すようにしましょう。

 

また、声は強弱だけでなく「スピードの変化」も付ける方が良いです。

 

一気に捲し上げるように話した方が盛り上がる場合もあれば、ゆっくりとしたペースで話す方がより理解してもらえることもあります。

 

言葉のトーンもどれが良いというわけではなく、プレゼンの内容に応じて強弱を付けたり、スピードに変化を加えたりするようにすべきなのです。

 

身体を使ったコミュニケーション1

 

<事例>
Fさんは研究開発部に所属しています。半期毎に取締役会で、研究開発の進捗状況をプレゼンすることになっています。

 

Fさんは当初は緊張していましたが、何度も繰り返すうちに緊張はしなくなっていました。

 

しかし、毎回同じような内容でルーチンワークになっており、プレゼンターも聴き手も誰も真剣に取り組んでいませんでした。

 

Fさんもただスクリーンを読み上げるだけ。取締役の面々も資料を見るだけだったのです。

 

 

そんな時に新しい取締役が就任しました。Fさんはその日も取締役会で、いつも通りの研究開発の進捗状況プレゼンを行いました。

 

しかし、新任の取締役は「このようなプレゼンでは研究開発の進捗が分からない。もっとわかりやすいプレゼンをするように」と注意をしたのです。

 

これにより、Fさんは次回から単に資料を棒読みするだけのプレゼンではなく、しっかりと伝わるプレゼンをしなければならなくなりました。そのため、Fさんは営業担当からプレゼンの仕方を教わるようにしたのです。

 

営業担当者からは、「まず内容どうこうよりも、Fさんの話し方はやる気がないように見える」と指摘されたのでした。

 

それから、アイコンタクトをとることやジェスチャー、姿勢などを練習を重ねて矯正していきました。

 

 

こうして、次のプレゼンでは出席した取締役の方々に伝わるように、棒読みではなくしっかりとアイコンタクトを取りながら、時より強調したい部分では声のトーンを変え、ジェスチャーを加えて話すようにしたのです。

 

元々研究開発の内容自体は良いものでしたので、このプレゼンの改良により取締役会でも重要性が再認識され、さらに研究開発が進むことになったのです。

 

<解説>
プレゼンも高い意識を持って取り組まないと、以前のFさんのように「なんとなくこなしているだけ」ということにもなりかねません。

 

しかし、それでは良い結果にはつながらないのです。

 

内容の吟味も必要ですが、同時に身体を使ったコミュニケーションをすることで、内容が聴き手に伝わりやすくなるように取り組むことも重要なのだと認識しましょう。

 

まとめ

 

・アイコンタクトなどの身体を使ったコミュニケーションは、プレゼンをより良くする一つの手段。

 

・身体を使ったコミュニケーションの例

 

1.アイコンタクトをする

 

2.ジェスチャーをする

 

3.立った姿勢に気を付ける

 

4.表情に気を付ける

 

5.言葉のトーンに気を付ける

 

・プレゼンは内容の吟味も必要だが、同時に身体を使ったコミュニケーションをすることで、より内容が聴き手に伝わりやすくなる。


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