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プレゼンの終わり方

今回は、プレゼンテーションの終わり方について説明していきます。

 

この文章を読むことで、「効果的なプレゼンの終わり方」について学ぶことができます。

 

効果的なプレゼンテーションの終わり方とは

 

プレゼンの基本的な全体構成は、「オープニング⇒メインパート⇒まとめ」です。

 

前々回の「オープニング」の説明、前回の「メインパート」部分の説明に引き続き、今回は「まとめ=プレゼンの終わり方」を説明していきます。

 

「まとめ」の部分の出来次第で、プレゼン全体の良し悪しの印象が決まるため、どのように終わるかというのは重要です。

 

最後が盛り上がれば聴き手も感情が動かされ、「伝えたい結論」が心に残りやすくなります。そして、聴き手に行動を促しやすくなります。

 

逆に、「オープニング」「メインパート」が素晴らしくても、プレゼンの終わり方が尻すぼみであれば、プレゼン全体の評価が落ちてしまいます。

 

 

では、どのようなプレゼンの終わり方が良いのでしょうか?

 

まず、絶対にしてはいけないことが、プレゼンの趣旨と違うことを話すことです。

 

例えば、業務改善の提案のプレゼンで、最後に急に政治のニュースの話をして終わるような感じです。

 

これは極端な例ですが、せっかくメインパートまで盛り上げた話を変える必要はありません。別の話をして場がしらけるのは避けるべきです。

 

 

では、良い終わり方としてどのようなものが考えられるのでしょうか。以下に3つほど上げてみます。

 

1.オープニングのまとめ

 

2.メインパートのまとめ

 

3.最初の一歩を促す

 

それぞれ見ていきましょう。

 

1.オープニングのまとめ

 

オープニングでは、疑問や非常識を提示したり、体験談を語ったりして聴き手の興味を引いたはずです。

 

よって、「まとめ」でそれらの疑問や非常識について回答したり、体験談の後日談を話したりすることによって、プレゼン全体のまとまりが良くなります。

 

2.メインパートのまとめ

 

メインパートは「現状⇒問題提起⇒解決策」と、3つのステップで話してきました。

 

メインパートはそれぞれが独立しているのでなく、流れが大切だと前回もお話しましたが、時間の長いプレゼンですと最初の方の内容を忘れているかもしれません。

 

よって、最後にメインパートの要約をしてあげると、「本当に伝えたいこと=解決策」が強調され、聴き手の行動が促されることになります。

 

3.最初の一歩を促す

 

プレゼンのメインパートで「解決策」を提案したとしても、ハードルが高い場合があります。

 

「解決策を行動するには大変すぎる」と思われてしまえば、内容は良くても行動に結び付きません。

 

そこで、解決策を細分化するなどして、まずは「最初の第一歩」を促すことです。

 

例えば、「読書の大切さ」を伝えたいプレゼン(講演)であれば、解決策は「多くの本を読むことで人生の質が高まること」となります。

 

ですが、最初の一歩としては、「まずは1日1ページからで良いので読んでみよう」というようになるのです。

 

プレゼンの終わり方1

 

<事例>
Nさんは自動車部品メーカーの中堅の営業担当です。何度もプレゼンの経験がありますので、話の構成やスライドの作り方などには慣れています。そのため、一定レベルの評価はされています。

 

しかし、話し方の練習を繰り返すなど、より良いプレゼンにするための工夫をしていますが、最近は顧客の反応があまり良くないように感じ、その原因も分からず伸び悩んでいました。

 

ある日、広告業界から転職してきた後輩に改善点の指摘を受けました。それは、「プレゼンの終わり方が悪い」という点です。

 

Nさんは、「オープニングで興味を持ってもらい、メインパートで聴き手の関心を引き付けていたのでもう問題はない」と考え、プレゼンの終わり方を雑にしていたのです。

 

せっかくメインパートで話を盛り上げたのに、そこで安心してしまい、最後に「この資料は3日間徹夜で作成しました」というような、プレゼンの趣旨である新部品の事とは関係のない話で締めくくっていたのでした。

 

よって、顧客の方も最後の最後で熱が冷めてしまい、最終的に盛り上がりに欠けるプレゼンになってしまっていたのです。

 

これに気付いたNさんは、最後の終わり方まで気を使うようになり、「まずは新部品のサンプルをお試しください」というような「最初の一歩を促す」締めくくりにするようにしました。

 

これにより、Nさんのプレゼンはより向上していったのです。

 

<解説>
Nさんはプレゼンのオープニング(つかみ)と本論のメインパートには力を入れていましたが、まとめ方・終わり方には気を使っていなかったのです。

 

Nさんの例では、転職してきた後輩に指摘を受けて気づいたので良かったのですが、意外に自分自身では「どこが悪いのか」「他社・他者と何が違うのか」ということに気づきにくいものです。

 

そのため、普段から客観的に改善できる体制を作っておくことも、プレゼンの向上には大切なことなのです。

 

まとめ

 

・「オープニング」「メインパート」が素晴らしくても、プレゼンの終わり方が尻すぼみであれば、プレゼン全体の評価が落ちてしまう。

 

・「まとめ」部分で再度「伝えたい結論」を聴き手の心に訴えかければ、聴き手に行動を促しやすい。

 

・プレゼンの終わり方の例3つ

 

1.オープニングのまとめ

 

2.メインパートのまとめ

 

3.最初の一歩を促す


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