プレゼンの目的をおさえる
今回はプレゼンテーションの目的について説明していきます。
この文章を読むことで、プレゼンテーションの目的の明確化について学ぶことができます。
プレゼンの目的の概要
プレゼンテーションの準備では、まず「プレゼンの目的を明確にする」必要があります。
では、「目的を明確にする」とはどのようなことなのでしょうか?
目的を明確にするには、先に「プレゼンの前提をはっきりさせておく」べきです。
そして、「プレゼンを聴いた後、相手がどのような状態になっているのが理想なのかを明確にする」という流れになります。
では、「プレゼンの前提」について説明していきます。
「いつ」「どこで」「誰に」「何を」「どのように」行うのかを把握するということです。
これを把握していないと、プレゼン本番どころかプレゼンの準備もできません。
「いつ」=プレゼンはいつ行われるのか?
「どこで」=プレゼンはどこで行われるのか?
「誰に」=プレゼンは誰に向けて行うのか?
「何を」=プレゼンで何を伝えたいのか?
「どのように」=内容をどのように伝えるのか?
以上の前提を把握しておくことによって、プレゼンの準備がスタートできるのです。
プレゼンの前提を把握したらいよいよ目的を明確にしていきます。
「プレゼンの目的を明確にする」とは、「聴き手がプレゼンを聴いた後、どのような状態になっていて欲しいか」を明確にすることです。
例えば、社内のプレゼンであれば「上司に承認をもらうこと」であったり、取引先へのプレゼンであれば「新規の取引を開始してもらうこと」であったり、セミナーであれば「受講者にセミナーの内容を活用してもらうこと」が目的であったりします。
それぞれの目的にあったプレゼンをしないと聴いてもらうことが出来ません。聴いてもらうためにも、聴き手の目的に即したプレゼンの流れにしていきます。
その流れを作るためには、聴き手の状態に合ったプレゼンをしていかなければなりません。聴き手の状態としては、感情面と思考面の両方に注目しながらプレゼンの流れを作っていきます。
例えば、思考面で「今日のプレゼンは聴くべきだ」と思っていても、興味のないプレゼンであれば「感情移入できにくい」のです。
また、感情面で「この提案内容良いな」と思っていても、内容が伴わなければ行動できません。
思考面でも「しっかりとした仮説と検証をしているから採用しよう」という納得できるレベルになっていることによって目的を達成できるのです。
このように、プレゼンの流れでは「聴き手の感情面と思考面の両方を考えながら作成する」と目的に合致したプレゼンになるのです。
<事例>
旅行会社のAさんは、B社の社員旅行の提案のためプレゼンをすることになりました。Aさんは人前で話すことが得意ですので、プレゼンでも良い結果を出せると思っていました。
プレゼン当日もAさんのトークは順調で、B社の担当者もAさんのプレゼンに興味を持って聞き入っていました。
しかし、結果は競合他社の提案が採用され、Aさんのプレゼンは不採用となったのです。
なぜなら、Aさんのプレゼンは、Aさんのスピーチ能力によってその場では楽しく聴くことが出来たのですが、肝心の内容がB社の目的とズレていたからです。
つまり、Aさんのプレゼンに感情面では「面白い」と思いながら、予算や社員旅行の効果が不明確で最終決定することが出来なかったのです。
この結果から、Aさんは感情面だけでなく思考面でもしっかりと目的に合致したプレゼンをする必要性を感じました。
まとめ
・目的を明確にするために、先に「プレゼンの前提」をはっきりさせておく。そして、「プレゼンを聴いた後、相手がどのような状態になっているのが理想なのか」を明確にする。
・「プレゼンの前提」とは、「いつ」「どこで」「誰に」「何を」「どのように」行うのかを把握すること
・プレゼンの流れでは、聴き手の感情面と思考面の両方を考えながら作成すると目的に合致したプレゼンになる。
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