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効果的な話し方

今回は、プレゼンテーションにおける効果的な話し方について説明していきます。

 

この文章を読むことで、「上級者の話し方」「プレゼンテーションの練習方法」について学ぶことができます。

 

上級者の話し方

 

上級者のプレゼンを見ていると、次から次へとスムーズに魅力的な表現が出てくるのに、原稿を読むことなく聴き手の方を見て自信いっぱいに話しています。

 

このようなプレゼンを見ると、「生まれつき緊張もしないし、話し方もうまいのだろうな」と思いがちです。

 

しかし、上級者であればあるほど、実は準備と練習に多くの時間を費やしているのです。

 

スティーブ・ジョブズでも、何日も前から何時間もかけて準備と練習をしていたと言われています。あの素晴らしいプレゼンは、準備と練習に時間をかけているからできるのです。

 

つまり、上級者と初級者の違いは、「準備と練習にかける時間の量」とも言えるのです。

 

意外と初級者の方が「上手い人は元々うまいから。自分はどうせ下手だから・・・」と言って準備や練習に時間をかけない場合も多いのです。

 

効果的な話し方をしたいのであれば、その分、準備と練習に時間をかける必要があります。

 

ジョブズは、自分の話し方だけでなくスライドの作り、デモの準備、会場の照明の明るさなどの細部にまでこだわってプレゼンの準備、練習を徹底的にしていたのです。

 

だからこそ、聴き手にとって自信たっぷりのプレゼンとなり、内容が伝わったのです。

 

プレゼンテーションの練習方法

 

では、どのような練習方法が良いのでしょうか?

 

一人で壁に向かって練習する場合もあるかもしれませんが、出来れば客観的に改善点を見つけられるようにしたほうが良いです。

 

同僚、上司、仲間がいれば、それらの人の前でプレゼンをして、改善点を指摘してもらいながら練習することで上達しやすくなります。

 

また、自分ひとりの場合でも、ビデオカメラに撮って自分を客観的に見ることも出来ます。ビデオカメラがないという方も、いまはiPhoneなどのスマートフォンにほぼビデオ機能がついていますので、以前より簡単に撮影出来るようになっています。

 

そのときに、何に気をつけて練習するかを見ていきます。

 

1.言葉使い

 

2.姿勢

 

3.意欲

 

それぞれ見ていきましょう。

 

1.言葉使い

 

まずは、相手にとって分かりやすい言葉を使うということです。

 

頭では分かっていても、実際に練習してみると、専門用語や業界用語などを使ってしまって分かりにくいプレゼンになっているという場合があります。

 

また、話し方の癖も練習で改善しておくと良いです。

 

例えば、話の初めに「えっと」や「え〜」「まあ」などの言葉を入れてしまう癖がある場合があります。無意識に付けてしまっているので、人からの指摘やビデオで確認し、改善しておきましょう。

 

 

なお、プレゼンで多数の人を対象にする際に「あなた」という言葉を使うと聞き手との距離が縮まります。

 

「あなた方」などの複数形にすると、「自分のこと」として聴かないのですが、「あなた」と言われると人は「自分の事を言っている」と思うのです。

 

このように、相手の気持ちに立った言葉使いをしましょう。

 

2.姿勢

 

姿勢によって、「自信をもっているな」と感じることもあれば、「ダラダラしているな」と感じてしまうこともあります。

 

しっかりと胸を張り、姿勢を正してプレゼンを行いましょう。

 

これも言葉使いと同じで、無意識に姿勢が悪くなっていることもありますので、練習で修正しておきます。

 

また、レジュメやスライドばかり見て、聴き手の方にアイコンタクトをしていないのもマイナスです。これも練習で修正をしておきましょう。

 

3.意欲

 

これは姿勢の中でも触れましたが、自信がないような雰囲気を出していては良いプレゼンにはなりません。

 

プレゼンの目的は、「スピーカーの伝える内容を、最終的には聴き手に行動に移してもらうこと」です。

 

つまり、影響力を与えなければいけないのです。

 

プレゼンが弱々しい状態では、影響力は与えられません。意識して意欲的に、自信をもってプレゼンが出来るように練習をしていきます。

 

そして、意欲的にプレゼンをするときに気をつけるのが、一本調子にならないようにすることです。

 

いくら意欲的でも抑揚がないと聴き手は疲れてしまいます。抑揚をつけて話すことを意識する必要があります。

 

また、最も大切なことですが、聴き手の心に響くように情熱を持ってプレゼンに取り組むことを忘れてはなりません。

 

効果的な話し方1

 

<事例>
Dさんは化学薬品メーカーの研究員です。普段は研究を続けているので、プレゼンとは無縁です。しかし今回、研究成果を役員会でプレゼンすることになりました。

 

Dさんはプレゼンに慣れていないので、十分な準備をしてきました。特に、自分でプレゼンの練習風景をビデオで撮り、改善をしていきました。

 

初めはどうしてもレジュメやスライドを読んでばかりで、聴き手の方を向くことが出来ませんでした。また、言葉の癖も多く、自信がなさそうに話しをしているので、聴きにくいプレゼンになっていました。

 

自分でそのような姿をビデオで見るのは辛い思いもしましたが、伝わらないプレゼンになるのを避けるために、我慢してビデオを見て改善を繰り返したのです。

 

このような努力をして、プレゼン初心者のDさんは役員にも「わかりやすく良い発表だったよ」とお褒めの言葉をもらえるほど、見事にプレゼンを成功させたのでした。

 

<解説>
プレゼンの練習は人から指摘を受けるのも辛いですし、自分でビデオを見るのも辛いものです。

 

しかし、聴き手の事を考えれば、効果的な話し方をするためにも練習は必要なのです。

 

まとめ

 

・上級者であればあるほど準備と練習に時間を費やす。素晴らしいプレゼンは準備と練習に時間をかけているからできるのである。

 

・意外にも、初級者の方がプレゼンの準備や練習に時間をかけない場合が多い。

 

・人前で改善点を指摘してもらいながら練習することで上達しやすくなる。

 

・自分ひとりで練習する場合でも、ビデオカメラに撮って客観的に見ることで改善することができる。

 

・練習で気をつけること

 

1.言葉使い

 

2.姿勢

 

3.意欲


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