カラーリングのポイント
今回は企画書におけるカラーリングについて説明していきます。
この文章を読むことで、カラーリングで注意するポイントについて学ぶことができます。
企画書におけるカラーリングのポイント
企画書は、読み手にとって「読みやすい状態」になっている必要があります。読みやすくするためには、様々な角度から構成を考えていく必要がありますが、「色を使うこと」も手段の一つです。
以前は、カラープリンターが発達していなかったり、高価であったりしたため、色を活用しにくい環境でした。
ですが、昨今ではカラーコピーが普及し、安価で使用することができるため、カラーリング(色使い)を工夫すれば「読みやすい企画書になる可能性が上がる」のです。
しかし、色をうまく使うと効果があるのは周知の事実ですが、実はうまく使いこなすのが非常に難しいという側面もあります。
例えば、強調したい部分に色を使うと目立たせることができます。しかし、色を多用しすぎると余計に読みにくくなっていってしまうのです。
そこで、気を付けたいカラーリング(色使い)のポイントは、以下の3つです。
?カラーリングは三色程度に留める
?色使いだけでなく濃淡を使い分ける
?図形などでグラデーションを付ける
一つずつ見ていきましょう。
?カラーリングは三色程度にとどめる
色をたくさん使いすぎると、読みにくくなりやすいです。読みやすさを狙って色を使っているのに、逆効果になってしまったら意味がありません。
よって、読みやすさを追求すると、三色くらいにとどめるのが良いでしょう。
特に、特定の色を使うことが決まっているわけではありませんが、一般的には、黒、赤、青の三色が無難です。
さらに、それぞれの色の使い方を詳しく説明すると、以下のようになります。
<黒>
基本的な文字は黒で統一しましょう。
<赤>
強調したい文字、文章に使います。
しかし、赤ばかり多用すると強調にならないので、重要なポイントに絞って使うようにします。
<青>
図形や背景などに使います。
?色使いだけでなく濃淡も使い分ける
もし、三色以上使いたいという場合でも、上記のようにあまり多くの色を使うのは得策ではありません。
そのようなときには、濃淡を使えば三色の中でも強弱をつけることが出来るのです。
?図形などにグラデーションを付ける
図形などは濃淡だけでなく、グラデーションを付けるだけでも、十分凝った作りに見せることが出来るのです。
【事例】
Aさんはプラスチックメーカーの営業マンです。今回、新入社員としてBさんが入社して来ました。Bさんへの人材育成教育として、先輩のAさんが企画書の作成方法を伝えていくことになりました。
文章の書き方などを伝えた後、練習としてプレゼン用ソフトを使って企画書を作成してみることになりました。
そして、出来た企画書を見て、Aさんは教え忘れたことに気づいたのです。
それは、カラーリングです。
プレゼン用ソフトを初めて使用したBさんは、綺麗な企画書にしようと色を多用したのです。
Bさんは美的センスに自信があるようで、いろいろな色を多用した華やかな企画書を作ろうと意気込んでいました。
そして、完成した企画書をAさんが見た感想は、「一見華やかだが、企画書としては読みにくい」というものでした。
そこで、AさんはBさんに「企画書はアートではないのだから、色は三色程度にとどめる方が読みやすくなるよ」と伝えたのです。
実際の現場で失敗する前に、人材教育の場面でミスに気づくことが出来たので、教える側のAさんにとっても、教えられる側のBさんにとっても良い経験になりました。
まとめ
・企画書を読みやすくするためには、色を使うことも手段の一つである。
・色をうまく使うと効果はあるが、うまく使いこなすのが非常に難しい。
・カラーリング(色使い)のポイントは以下の3点
?カラーリングは三色程度にとどめる
?色使いだけでなく濃淡を使い分ける
?図形などにグラデーションを付ける
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