PDCAサイクルを回す
今回はPDCAサイクルについて説明していきます。
今回の記事を読むことで、戦略や計画の実行と修正のためのPDCAサイクルについて学ぶことができます。
PDCAサイクルを回す
マネジメントを行っていく上で時間軸に沿って行うフレームワークとして、「マネジメント・サイクル」があります。
その一つに管理サイクル、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルがあります。
PDCAサイクルとは、一定のサイクルで管理プロセスが行われることを示しています。管理を行わない限り、物事はうまく進みません。
例えば、計画された生産計画通りに製品を作ることができれば良いですが、トラブルによって遅れが出てしまったり、品質面で作る直しが発生したりします。
そのような場合には計画の修正が必要となります。
また、管理サイクルのCheck-Actionの段階では、次の生産計画に反省を生かしていかなければなりません。
マネジメント・サイクルのスパンは1年を超える中長期的な戦略サイクルもあれば、1年単位の事業計画を回すサイクルもあります。
マネジメント・サイクルはゼネラル・マネージャーにとってチェックリストとして活用することができます。
組織内での活動が十分な役割を果たしているか、もし問題があった場合にどこが問題なのかをプロセスの段階で見直すことができます。
ゼネラル・マネージャーの6つの基本(?戦略の策定、?資源の動員と配分、?人材開発、?組織開発、?企業文化の形成、?オペレーションの獲得)には比較的長期的にマネジメント・サイクルに属することと、ごく短期マネジメント・サイクルに属することの両方が挙げられています。
いずれも自律的な組織が成果を出すために必要な活動となっています。
戦略を継続的に管理・修正するためのPDCAサイクル
重要な指標を設定し、その指標を把握していくことによって戦略の進捗と結果を評価することができます。
そして、指標の設定によって、人や組織はその指標を意識して日々の仕事を遂行していくことになり、戦略や計画の実行が促進されます。
また、指標の悪化は、戦略や計画を一定のタイミングで見直す機会となります。
指標を通じた戦略の進捗と結果の評価は、戦略を動かし、必要に応じて戦略を修正することを可能としています。
事例:WebショップにおけるPDCAサイクル
Plan
Webショップを立ち上げて、どのような商品を、いつから、価格はいくらで、どの年齢層をターゲットに訴求していくのかを計画します。
そして、目標となる指標を設定します。ここでは、売上目標を目標1ヶ月で100万円とし、そのための訪問者数は1ヶ月で1万人(1万ページビュー)とします。
Do
実際にレンタルサーバを契約し、ホームページを作成するための準備を行います。
次にホームページの構成を考えます。会社紹介のページ、商品紹介のページをどのように配置するかを決定します。
実際にWebショップのホームページを作成します。
ここでWebショップとしては成り立っており、あとは実際にお客様が自分のホームページを訪れ、商品を購入してくれるかどうかになります。
Check
Webショップを開店してから2週間。1ヶ月の売上目標、訪問者数をKPIとして設定していたため、中間地点の弐週間経過した段階での状況を把握します。
Webサイトの訪問者履歴を分析することのできるツールを利用して指標を集計します。
すると、2週間で売上は10万円、訪問者数は2,000人(2,000ページビュー)となっていました。
売上は進捗率が10%となっており、残り二週間での目標達成は困難だと言えます。
この場合、目標数値は変更せず、ホームページの構成やGoogleなどの検索エンジンで自社のホームページが検索されるような対策を講じることにしました。
Action
実際に検索エンジン対策や自社ホームページのリニューアルを実行。
このような形でPlan-Do-Check-Actionを繰り返していくことがマネジメント手法として有効な手立てとなります。
計画だけ行う、もしくはDoの部分だけを繰り返すのではなく、Check-Actionが非常に重要となります。
まとめ
BSC(バランススコアカード)やKPIを利用した戦略の実行評価、またPDCAサイクルによって戦略や計画を実行的にKPIも修正、再設定をすることもあります。
指標の設定によって、ヒトや組織はその指標を意識して動くことになる為、戦略の実行を促進されます。
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