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GDPデフレーターとは

GDPデフレーターとは

今回はGDPデフレーターについて説明していきます。

 

この文章を読むことで、GDPデフレーターの求め方とインフレ率の計算について学ぶことができます。

 

GDPデフレーターとは

 

GDPデフレーターは「財・サービスの価格変動のみを数値に反映させるためのツール」です。

 

この数値の変動を見ることで、物価水準とインフレ率を監視することができます

 

GDPデフレーターを求める

 

価格を固定することで、生産量の変動によるGDPの変動を分析する実質GDPに対し、GDPデフレーターはGDPの財・サービスの価格のみを数値に反映するための方法です。

 

計算式は次のようになります。

 

GDPデフレーター = 名目GDP / 実質GDP × 100

 

gdpデフレーターとは1

実質GDPの基準年の場合は、名目GDPと同値になるため、基準年のGDPデフレーターは100となります。

 

100を基準として増えれば物価が上昇し、減少すれば物価が下落しているということがわかります。

 

すなわち、物価水準を数値化するのがGDPデフレーターなのです。

 

インフレ率の計算方法

 

「インフレ」とはインフレーションの略で、一定期間の経済全体の物価上昇を示す言葉です。

 

日本のバブル期や第一次世界大戦直後のドイツでは、異常なインフレーションが起きました。

 

このインフレの程度をはかるのが「インフレ率」です。

 

「分析期間におけるGDPデフレーターの変化率」を求めることで計算します。

 

(第2年GDPデフレーター - 第1年GDPデフレーター) / 第1年GDPデフレーター × 100

 

gdpデフレーターとは2

GDPデフレーターを用いることで、経済の物価水準とともに、インフレ率を分析することができるのです。

 

では、この数値が具体的に経済に及ぼす影響を、例題を通じて見ておきましょう。

 

GDPデフレーターの影響を知る3つのケース

 

パンとジャムの2財のみを生産する経済を想定し、以下のそれぞれのケースでGDPデフレーターとインフレ率の変動を見てみましょう。

 

デフレーターが一定

 

2000年のパンの価格が100円、生産量が1でした。対してジャムの価格は50円、生産量は2です。

 

2001年になるとパンの価格が100円のまま、生産量が2に増加し、ジャムの価格が50円のまま、生産量は3に増えました。

 

<解説>
この例の場合、パンもジャムも価格は一定のまま、生産量だけが変動しています。

 

ここで2000年を基準年としてGDPデフレーターを求めると、2000年は基準年なので100です。

 

2001年の名目GDPが100円×2+50円×3=350円。

 

実質GDPも100円×2+50円×3=350円なので、GDPデフレーターは100です。

 

そのため、インフレ率は(100-100)/100=0%となります。

 

GDPデフレーターが一定の時、インフレは起きていないと判断できます。

 

デフレーターが上昇

 

2000年のパンの価格が100円、生産量が1でした。対してジャムの価格は50円、生産量は2です。

 

2001年になると、パンの価格が150円、生産量が2に増加し、ジャムの価格が100円、生産量は3に増えました。

 

<解説>
このように価格も生産量も上昇した場合に、2000年を基準年として各数値を求めてみましょう。

 

2000年のGDPデフレーターは、同じく基準年のため100です。

 

2001年は、名目GDPが150円×2+100円×3=600円です。

 

対して、実質GDPは100円×2+50円×3=350円です。

 

この時のGDPデフレーターは600/350×100=171です。

 

インフレ率は(171-100)/100×100=71%となります。

 

つまり、この間のインフレ率は71%だということができます。

 

GDPデフレーターが上昇するときインフレが起きると言えます。

 

デフレーターが下降

 

2000年のパンの価格が100円、生産量が1でした。対してジャムの価格は50円、生産量は2です。

 

2001年になるとパンの価格が80円となりますが、生産量は2に増加しました。対してジャムの価格も30円に下り、生産量は3に増えました。

 

<解説>
価格が下落したのに対し、生産量が増加した場合に2000年を基準年として各数値を求めましょう。

 

2000年のGDPデフレーターは100です。

 

2001年の名目GDPは、80円×2+30円×3=250円で、実質GDPは100円×2+50円×3=350円となります。

 

GDPデフレーター=250/350×100=71です。

 

つまり、この時の平均物価水準は前年の水準を割ったことになります。

 

そしてインフレ率は、(71-100)/100×100= -29%となります。

 

インフレ率がマイナス値になる、これはデフレーションを意味します。

 

GDPデフレーターが100を切るとデフレが起きるのです。

 

gdpデフレーターとは3

 

まとめ

 

GDPデフレーター→財・サービスの価格のみを数値に反映

 

GDPデフレーターでわかること→物価水準、インフレ率

 

GDPデフレーターが一定→物価変動、インフレは起きず

 

GDPデフレーターが上昇→物価上昇、インフレが起きる

 

GDPデフレーターが下降→物価下落、デフレが起きる

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