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グローバルマーケティング その1

【グローバル・マーケティングとは】
インターネットの普及によって、世界との距離は大幅に縮まりました。

 

たとえ距離が離れていても、国境を介していても、いつでも私たちは世界中の人たちとコミュニケーションをとることができます。

 

このことはまさに革命であり、世界が大きく変わったことを意味します。

 

その結果、ほんとうの意味でのグローバル社会が到来したと言っても過言ではありません。

 

ただ、グローバル社会において、ビジネスをどのように展開すればいいのでしょうか。

 

その答えを明確にもっている事業家や企業運営者、あるいは一般従業員は少ないのが現状です。

 

これだけ距離が縮まっていても、具体的にどうやって世界に展開していけばいいのかは未知数な部分が多いのです。

 

また、実際に考えていないというのも問題でしょう。

 

そこで今回は、マーケティングの観点からグローバル社会でのあり方について考えていきましょう。

 

いわゆる「グローバル・マーケティング」についてです。

 

グローバル・マーケティングと言うと、つい多国籍企業をイメージしてしまう方もいるかもしれませんが、それは厳密にはグローバル企業とは言えません。

 

グローバルマーケティング

 

そもそも、日本で成功した企業が世界へと商圏を広げようとするのは当然なことですが、もし自社の技術を生かして、その企業ごとに製品やサービスを変えてしまえば、日本独自の特異性は失われてしまいます。

 

一定の理解は得られるかもしれませんが、マーケットに擦り寄るようなやり方では、地元企業に勝つのは難しいでしょう。

 

ではどうすればいいのか。

 

ここで考えるべきなのがグローバル・マーケティングなのです。

 

グローバル社会において活躍するためには、自社の強みを生かすことも大切ですが、日本企業であることの特異性も意識しなければなりません。

 

それが結果的に、国外の他の企業には真似できないことにつながります。

 

それは大きな差別化です。

 

技術力だけの勝負、あるいはスキルやノウハウで競合と戦おうとしても、いずれは体力の消耗戦になり兼ねません。

 

また、その国にある需要というのは、すでにその国の企業が吸い尽くしていることも多いのです。

 

そうした需要を外国の企業が把握して、取り込もうとしても、やはりうまくはいかないでしょう。

 

そもそも、人種や言葉は違えど、人間が抱えている欲求の種類はそれほどたくさんあるわけではありません。

 

まずは居住食がベースになりますし、インフラが整備されてくれば少しずつ贅沢品にも手が出るようになり、文化的なものやレジャーなども広く普及するようになる。

 

それは、国が変わっても当然通り抜けるフェーズなのです。

 

そのように考えてみれば、世界で共通する根本的な需要はあると理解できるでしょう。

 

グローバル・マーケティングにおいては、そういった世界的に普遍のニーズを取り込むことを目指します。

 

日本において流行したものが世界でも通用するかどうかはわかりませんが、少なくとも流行した理由の裏には心理があり、その心理を上手に活用するのがマーケティングの基本です。

 

人間心理に大差はないのです。

 

これは、グローバル・マーケティングを考える上で、ぜひとも意識してもらいたい部分ですね。

 

グローバルマーケティング

 

いずれにしても、日本市場はすでに飽和状態にありますし、少ないパイを狙って外国企業も日本に進出しています。

 

そのなかで、右肩上がりの成長を続けるのは難しいでしょう。

 

先手をうって海外に出て行くこと。

 

たとえ今は進出できないとしても、グローバル・マーケティングの基本を身につけておくこと。

 

それが、これからのグローバル社会で事業を行っていくためには、欠かせないことなのです。

 

 

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