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企業におけるマーケティング その2

企業におけるマーケティング その2

【マーケティングを実践する】
マーケティングを企業内で実際に行う場合には、社内のさまざまな部署と連携しなければなりません。

 

たとえば、生産、営業、開発、財務、あるいは人事などの会社機能を担う組織まで含めて、マーケティングの基本を理解してもらうことにより、はじめて市場や顧客からスタートした営業活動を行えるようになるのです。

 

それは、あくまでも、企業が会社組織全体として社会から認知されているということを意味しています。

 

企業におけるマーケティング

 

各部署がマーケティングを意識することにより、はじめて、営業活動全体にマーケティングの要素が付加されることになります。

 

それは、流通、販売、サポート、広告、その他顧客との直接的な接点となる調査など、幅広い部分で応用されていくのです。

 

これは、企業という組織を考えた時に、しごくあたり前のように感じるかもしれませんが、実際にはできていないことが多いのです。

 

たとえば、管理部門だけがマーケティングを理解して実践しているということが少なくありません。

 

それでは、マーケティングの効果が顧客に届かないことでしょう。

 

企業におけるマーケティング

 

いくら研究開発能力とシーズ(技術やノウハウ)があっても、それらをマーケティングをベースとして生かすことができなければ、たとえ製品化できても売れるかどうかは未知数です。

 

なぜなら、良い商品・優れたサービスはすでにたくさんありますし、それが必ずしも顧客の求めているものと合致するとは限らないからです。

 

シーズを顧客ニーズに適合させるためには、やはり、全社的なマーケティングが不可欠なのですね。

 

企業におけるマーケティング

 

社内にマーケティングが浸透することによって、あらゆる場面で効力が生じます。

 

市場分析、製品仕様、コスト、価格、あるいは人事などの社内制度、社員、採用者、候補者などの採用活動、それら全体のプログラムなど、すべての部門がマーケティングの恩恵を受けられるようになるのです。

 

時間はかかるかもしれませんが、取り組むべき価値は大いにあると言えます。

 

 

【実践の際の注意点】
・自社の方針、組織文化、組織構造、職務設計、人事システム、人員配置
・利益重視か、売上高やシェア重視か→はっきりしないとモチベーションにも影響が
・意見よりデータ、顧客への奉仕、顧客対応、市場分析
・経営によるマーケティングの重要性

 

 

最後に、企業でマーケティングを実践する場合の注意点について、簡単にご説明しましょう。

 

先程も述べましたが、会社は人が集まる組織であり、そこには感情もあります。

 

また、まるで生き物のように繊細な部分もある、ということを理解しておかないと、システマチックであることばかりに気を取られ、機械的・作業的なマーケティング活動に終始してしまい兼ねませんので注意して下さい。

 

 

<注意点1.組織の特性との兼ね合い>
それぞれの会社には、個別の特性があります。

 

それは、会社の方針であったり、組織文化、組織構造、職務設計、人事システム、あるいは人員配置など、多岐にわたります。

 

それらをあらかじめ理解しておかないと、紋切型のマーケティングを導入することになってしまい、うまく機能するかどうかわかりません。

 

そればかりか、最悪の場合には、組織の能力や強みが低下してしまうこともあるでしょう。

 

創業当初から掲げている企業理念やビジョン、培われた企業文化は、無理に曲げる必要はありません。

 

そうではなく、今までの体制を維持しながら、市場や顧客を中心に企画、開発、販売、およびプロモーションを行うことは可能なのです。

 

だからこそ、つねに「自社にとって最適なマーケティング活動はなんだろうか?」という問いを持ち続け、くり返し実践することが重要となります。

 

 

<注意点2.モチベーションへの影響>
また、社員のモチベーションにどのような影響を与えるのか考慮することも忘れてはなりません。

 

現場レベルでは、短期的・長期的な目標を達成するために、日々尽力しているはずです。

 

そのときに、マーケティングを導入するからといって、あるときは目標が売上高の最大化になったり、またあるときはシェアの拡大となってしまっては、混乱してしまうでしょう。

 

それでは、やる気が低下してしまっても無理はありません。

 

それよりは、大前提として顧客への奉仕を考えるように社員を教育していき、顧客対応へと応用させていきながら、徐々に市場分析の結果を具体化した方が良いでしょう。

 

現場の声を聞くだけでなく、そこにデータを加えてより説得力のある営業方針を構築すれば、社員のモチベーションをいたずらにさげることなく、マーケティングを社内に普及させることができるはずです。

 

 

【まとめ】
・企業単位でマーケティングを実践するには、留意すべきことがたくさんある
・マーケティングは、それぞれの会社の特徴を把握しつつ行う
・生産、営業、開発、財務、人事など、各機能でマーケティングを実践すべき
・間違ったマーケティングは、社員のモチベーションに影響する

 

 

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